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眼内増殖組織形成における細胞成長因子の分子生物学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 07771579
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 眼科学
研究機関関西医科大学

研究代表者

緒方 奈保子  関西医科大学, 医学部・眼科, 講師 (60204062)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1995年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワード脈絡膜新生血管 / TGFβ / 光凝固 / in situ hybridyzation
研究概要

1)ラット眼底に強いレーザー光凝固を行い、実験的脈絡膜新生血管を発生させ、その増殖組織の発生、形成過程を組織学的に観察した。
2)ラットTransforming growth factor(TGF)β1、マウスTGFβ2、β3 cDNAをpBluescriptにsubcloningし、最も特異性の高いRNAプローブを作成し、増殖組織形成過程における、TGFβ1,2,3の発現をin situ hybridyzationの手法を用い、明らかにした。
3)光凝固後3日、光凝固部に多数の細胞が遊走した。凝固後1週、脈絡膜新生血管が発生し、網膜下に増殖していた。2週後には、脈絡膜新生血管は著明に発育し、網膜下腔に多くの血管腔が見られ、線維芽細胞の増殖も認められたが、4週後には、脈絡膜新生血管は存在するものの線維化が進み、退縮の傾向にあった。
4)正常網膜脈絡膜において、神経節細胞層にTGFβ1、TGFβ2mRNAの発現をみたが、TGFβ3の発現はみられなかった。
5)実験的脈絡膜新生血管発生の過程で、TGFβ1の発現は光凝固後2週、新生血管組織に弱くみられるのみであった。TGFβ2の発現は、光凝固後3日、凝固部およびその周囲の増殖した細胞に強くみられた。1週後その発現は、増殖した網膜色素上皮細胞、血管内皮細胞、macrophageにみられ、2週後には、新生血管内皮細胞に局在するようになっていた。4週後には、TGFβ2の発現は見られなくなっていた。TGFβ3の発現はいずれにもみなかった。
6)正常網膜にTGFβ1,2の発現があることがなり、このことから網膜のメタボリズムにTGFβが働いていると思われた。
7)光凝固後発生する脈絡膜新生血管の形成過程においてTGFβとくにTGFβ2が、大きな役割を果たしていることが明らかとなった。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 緒方奈保子: "脈絡膜新生血管発生過程におけるTGFβの発現" 厚生省網脈絡膜萎縮研究班 研究報告書.

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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