1:ラット網膜色素上皮細胞における促通拡散型糖輸送体担体(GLUT1-5)を免疫組織学的手法で解析した。GLUT1は以前の報告どうり網膜色素上皮細胞の頂面と基底側面に局在したが他のものは検出されなかった。 2:ストレプトゾトシンにより糖尿病状態にしたラット網膜色素上皮細胞の促通拡散型糖輸送担体の局在を明らかにし、糖尿病性網膜症に促通拡散型糖輸送担体がどのように関与するかを明らかにしようとしたが、GLUT1は定量的に変化せず、他のものは検出されなかった。 3:今回網膜色素上皮細胞でCLUT1の局在は解明されたものの、CLUT2-4の局在は解明できず、染色法や固定法の改良が必要であると考えられた。また糖尿病状態における促通拡散型糖輸送担体の定量もGLUT1しか解明できず、染色体や固定法改良だけでなく、糖尿病の罹患期間の考慮も必要であると考えられた。
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