• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

HTLV-1ぶどう膜炎患者前房浸出細胞におけるサイトカイン遺伝子発現の解析

研究課題

研究課題/領域番号 07771586
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 眼科学
研究機関久留米大学

研究代表者

小野 綾子  久留米大学, 医学部, 助手 (30224265)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1995年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワードぶどう膜炎 / HTLV-1 / サイトカイン / RT-PCR法
研究概要

現在までヒトT細胞性白血病ウイルス1型(HTLV-1)ぶどう膜炎(HU)の発症機構の解析を目的に、患者臨床検体を用いて分子生物学的研究を行ってきた。
ぶどう膜炎の発症には種々のサイトカインが関与していることが多数報告されている。またHU患者の前房浸出細胞から樹立したHTLV-1感染T細胞クローンにおいて、種々のサイトカインが構成的に発現していることを共同研究者が明らかにした。そこで我々はHU患者の眼炎症局所の浸出細胞におけるサイトカインの発現とその調節を明らかにすることを目的に、新鮮前房浸出細胞および末梢血単核球におけるサイトカイン遺伝子発現をRT-PCR法を用いて解析し、前房浸出細胞のサイトカイン発現の特徴を明らかにした。その結果前房浸出細胞においては、IL-6mRNAの発現が大多数の患者で検出されたが、IL-1α、IL-2、IL-4、IFN-γ、TNF-αの発現は検出されなかった。一方HU患者の末梢血単核球においては、IL-1α、IL-6、IFN-γおよびTNF-αの構成的発現が検出された。これはHTLV-1無症候性キャリアにも共通する特徴であったが、HU患者ではIL-6の発現が高い傾向が明らかになった。また、このようなサイトカイン発現パターンは、前房浸出細胞由来HTLV-1感染T細胞クローンと一致するものであった。
以上の結果から、末梢血およびT細胞クローンにおけるサイトカイン発現様式はHTLV-1感染によるものと考えられたが、眼内の浸出細胞では、サイトカイン遺伝子発現が抑制されていることが示唆された。現在この免疫抑制機構に関する解析を進めている。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Ayako Ono: "Analysis of the changes in the number of HTLV-1-infected cells in peripheral blood of HTLV-1 Uveitis (HU) patients." Journal of AIDS and Human Retrovirology. 10. 241 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] Mutsubu Miyoshi: "Characterization of Cytokine Gene Expression in Peripheral Blood of HTLV-1 Uveitis (HU) Patients." Journal of AIDS and Human Retrovirology. 10. 241 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

URL: 

公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi