研究概要 |
【研究の目的】 癌転移関連遺伝子としてはnm23を用いて、高転移能を有する神経芽腫細胞にエレクトロポレーション法により遺伝子導入を行ない、遺伝子導入前後の転移能をin vivoで確認する。 【方法】 ヒト神経芽腫細胞株であるNB-1,GOTO,をMEN(10%FCS)(GIBCO)細胞培養液を用いて、CO_2インキュベータ-中で維持する。PUC118プラスミッドに導入したSR_αプロモーターの下流にさらにnm23のcDNAを導入して、EcoR1で切断して、得られたDNAを神経芽腫細胞NB-1,GOTOにそれぞれエレクトロポレーション法によりトランスフェクションする。遺伝導入した1×10^6個の神経芽腫細胞をプロテイナーゼを用いて50℃、12時間で振倒溶解して、10000r.p.mで20分間遠心分離して、上清を採取して、フェノール、クロロホルム処理により除蛋白後、エタノール沈殿法によりDNAを抽出する。このDNAを制限酵素BamH1を用いて切断後、10%アガロースゲルに電気泳動法により分離展開後、ニトロセルロース膜に吸着させて、^<32>pでラベリングしたnm23遺伝子をプローブとしてハイブリダイゼーションとして遺伝子導入を確認する。 【結果】 神経芽腫細胞NB-1,GOTOにnm23のcDNAを導入することに成功した。今後は、遺伝子導入された細胞に転移能の検討を施行したいと考えている。
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