研究課題/領域番号 |
07771603
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
形態系基礎歯科学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
加藤 穣慈 大阪大学, 歯学部, 助手 (90243245)
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研究期間 (年度) |
1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1995年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | Fos / 歯の移動 / 痛み / 中枢神経 / ラット / 三叉神経 / 免疫組織化学 / 知覚神経線維 |
研究概要 |
歯科矯正は、近年歯科臨床において重要となってきたが、歯の移動に伴う痛みは重要な問題の一つである。本研究においては、末梢の刺激により中枢神経に発現するFos遺伝子の発現を指標として、中枢神経系である二次ニューロンに認められる歯の移動に伴う変化を、およびその三次ニューロンから影響を免疫組織化学的手法により解明することができた。 本実験には、ラットの上顎臼歯歯間にゴム片を挿入し、歯の移動モデルとした。ゴム片挿入から、4時間後に動物を灌流固定し、脳幹を摘出し、凍結切片を作製した。抗Fos血清、さらにHRP標識二次抗体を用い、ABC法により免疫染色し、光学顕微鏡にて観察した。Fos陽性細胞数について検討した。つぎに、片側の二次ニューロンの神経線維を切断することによる影響を、同様の手法にて明かにした。 結果は、片側にゴム片を挿入した場合は、同側三叉神経脊髄路核尾側亜核(STNC)の、神経細胞の核に、Fos陽性反応が限局してを認められ、STNC表層のI層と、II層の外層のそれぞれ正中寄り3分の1に限局していた。ゴム片挿入の反射側では、その数は少なく疎な分布を示した。両側の歯を移動させた場合は、両側のSTNCにほぼ同数のFos陽性細胞を認めた。三次ニューロンにFos陽性は認められなかった。 片側の二次ニューロンの神経線維を切断し、両側の歯を移動させた際には、切断と反対側の二次ニューロンのFos陽性細胞の数が減少した。 以上の結果より、Fos遺伝子は歯の移動に伴う痛みに、深い関係があることが示された。さらに、STNCはより上位の中枢からの影響を受けていることが明らかにされた。また、STNCは反対側上位中枢よりの影響が優位である可能性が示唆された。
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