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辺縁性歯周炎における接着分子の役割に関する実験病理学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 07771615
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 形態系基礎歯科学
研究機関広島大学

研究代表者

宮内 睦美  広島大学, 歯学部, 助手 (50169265)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1995年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード辺縁性歯周炎 / リポポリサッカライド / 接着分子 / 免疫組織化学
研究概要

LPSによって惹起される歯周炎発症過程における接着分子,特にICAM-1関連経路の役割を明らかにする目的で7週齢ウィスター系雄性ラットの上顎臼歯咬合面上に5mg/ml濃度のLPS(E. Coli由来)溶液を浸した綿棒を1時間にわたって静置することにより,歯肉溝からのLPSの浸透投与を図り,投与開始後1,3時間,2,3,7日目の第1,第2臼歯口蓋側辺縁歯周組織でのICAM-1分子とそのリガンドであるLFA-1,Mac-1の局在を免疫組織化学的に検討した.免疫染色は,PLP固定-EDTA脱灰クリオスタット切片を用い,ストレプトアビジン-ビオチン法にて行った.また,未処理ラットの材料についても同様の観察を行った.その結果,正常組織においてはJE直下の結合組織の一部の毛細血管を構成する内皮細胞にICAM-1の陽性反応が観察された.また.口腔歯肉粘膜下結合組織内にもICAM-1陽性毛細血管が散見された.LPS投与開始3時間後では,内皮細胞における染色性は増強した.JE直下結合組織では染色性の増強とともにICAM-1陽性毛細血管数も増加していた.また,ICAM-1陽性の毛細血管周囲にはMac-1陽性を呈する好中球やマクロファージが遊走していた.投与開始後2日目,JE直下部毛細血管における,染色性は減弱していたが,歯肉結合組織では好中球やマクロファージが増加していた.投与後7日後には,浸潤細胞数の減少がみられ、中には正常とほぼ同様の所見を呈するものもあった.以上,LPS刺激によりJE直下部では早期に血管内皮細胞におけるICAM-1発現の亢進がみられ,歯肉部における炎症細胞浸潤巣の形成の初期段階にICAM-1・Mac-1経路の関与することをin vivoの実験系においても明かにすることができた.現在,抗ICME-1抗体の腹腔内投与によるラット歯周組織破壊の抑制効果について検討する目的で,浸透圧ポンプを用いたLPS持続投与による慢性歯周炎病巣のモデルの確立を図っている.

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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