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支配神経の走行ならびに筋内分布に基づく哺乳類咀嚼筋の研究

研究課題

研究課題/領域番号 07771623
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 形態系基礎歯科学
研究機関九州歯科大学

研究代表者

塘 総一郎  九州歯科大学, 歯学部, 助手 (10227639)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1995年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード咬筋 / 側頭筋 / 咀嚼筋 / 三叉神経
研究概要

哺乳類の咀嚼筋については、層構造を筋束方向や筋内腱束をもとに解析した機能解剖学的研究が盛んに行われてきました。しかしこれらの研究は、何れも神経には対する配慮に乏しく、その結果、異なった種の間でのそれぞれの層の相同性は確認されていないまま、色々な名称が付けられてきている状態です。
この問題を解決するための研究の一環としてかねてよりニホンザル(Macacafuscata)咀嚼筋の分類に着手してきました。今回さらにサルの解剖を外側に進め、側頭筋と咬筋の移行部である頬骨下顎筋および上顎下顎筋の部分の支配神経を詳細に剖出しました。そしてこの2つの筋が側頭筋もしくは咬筋の何れに帰属するのかをその支配神経に基づいて決定することが今回の研究の目的でありました。
通法に従い安楽死が施され10%フォルマリンで防腐固定されているニホンザル(Macacafuscata)8体16側(雄5体10側、雌3体6側)を用いました。標本は全て出来るだけ皮膚の浅い層で皮剥ぎをおこないついで皮神経および顔面神経を慎重に剖出しました。その結果過去に報告されていない、三叉神経の壁外枝が剖出されました。腱膜を壊さないようにしながら、側頭筋をその起始端より頭頂骨、側頭骨からはずし通法に従い、脳出しを行ったのち矢状断を施しました。頭蓋腔底よりアプローチを行い硬膜を丁寧に剥ぎ取りこの際三叉神経の運動根を傷付けないように注意しました。内側より頭蓋底を割り込み、卵円孔に到達しました。この時点で内側翼突筋の停止を下顎骨から外して下顎神経の全貌を明らかにし、さらに外側から頬骨弓を外して頬骨下顎筋および上顎下顎筋を明らかにした後下顎神経の分枝筋内分布を調べました。その結果深側頭神経と咬筋神経の両方から支配されている筋束を認めました。現在NFP(neurofilamentprotain)およびHRP(horseradishperoxidase)によってこの筋の起始核と咬筋および側頭筋の起始核との関係について調べようと考えています。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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