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ラット切歯歯胚の発生過程におけるビンブラスチン投与の影響

研究課題

研究課題/領域番号 07771639
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 形態系基礎歯科学
研究機関日本歯科大学

研究代表者

佐藤 睦  日本歯科大学, 歯学部, 助手 (30225916)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1995年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワードラット切歯歯胚 / ビンブラスチン / 細胞外マトリックス / アポトーシス / 免疫組織化学 / 象牙芽細胞 / エナメル芽細胞 / 上皮-間葉相互作用
研究概要

哺乳期ラットに微小管阻害剤(ビンブラスチン)の投与をおこなうと、投与後1日目で前エナメル芽細胞とその基底膜を介して接している前象牙芽細胞に細胞死を伴う強い障害が認められた。投与後2日目では、障害部位の周囲から歯乳頭細胞が増殖し、前象牙細胞へ分化した。この細胞の分化過程では障害部に残存した基底膜成分と、その近傍に局在する細胞外マトリックス成分が制御に関与していると考えられた。この仮説を実証するために免疫組織化学的検討を加えたところ、(1)I型コラーゲンは前象牙芽細胞の消失とともに陰性となり、回復期に一致して陽性に転化し、(2)III型コラーゲンやラミニンは障害部位の基底膜に残存することが確かめられた。これらの結果から、障害後の迅速な前象牙芽細胞の回復には基底膜類似構造の残存とその再構築が必要であり、特にI型コラーゲンの発現は前象牙芽細胞の分化と密接に関係していると考えられる。微小管阻害に伴う細胞死の発現について、(a)HE所見において、前象牙芽細胞とその周りの歯髄細胞の核濃縮、ヘマトキシリン好染の小体の出現などが認められ、(b)アポトーシス検出キット(オンコー社)の染色反応では、障害を起こした歯髄細胞の核に特異的なアポトーシス陽性反応が認められ、(c)電顕観察からも核の断片化などアポトーシスの特徴が認められた。なお、これら細胞死の特色は歯髄間葉細胞に限られており、障害を受けた前エナメル芽細胞ではアポトーシス陽性反応は認められなかった。微小管阻害剤によって起こるアポトーシスの機序については不明だが、特に障害を受けた前エナメル芽細胞に接していた歯髄細胞のアポトーシスが顕著であったことは、上皮と間葉の相互作用がアポトーシスの作用機序に関与していることも考えられる。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Aoba, T.: "Mechanistic Understanding of Enamel Minevalization under Fluoride Regime" Connectine Tissue Res.33. 467-471 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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