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ウサギにおける常生歯の萌出過程と歯牙交換を伴う歯の萌出過程の病理組織学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 07771640
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 形態系基礎歯科学
研究機関日本歯科大学

研究代表者

田谷 雄二  日本歯科大学, 歯学部, 講師 (30197587)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1995年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワード歯の萌出 / 歯の形成 / ビスフォスフォネート / ラベリング / マイクロラジオグラフィー / 免疫電顕法 / 共焦点レーザー顕微鏡
研究概要

本研究では、常生歯の萌出機構と歯質の形成機構について検索を進めるため、NW系ウサギとの未萌出歯(永久前臼歯,永久臼歯)とラット切歯について非脱灰研磨標本と脱灰薄切標本の観察を行ってきた。まず、金属イオンと錯体をつくり、硬組織の時刻描記に利用されるEthylene Diamine Tetramethylene Phosphonic Acid(EDTPO)について、ラット切歯形成に及ぼす影響を調べた。この実験においては、5週齢(体重100g前後)の雌生Wistar系ラットにEDTPOを経口投与したところ、投与4日目頃から断続した象牙質の石灰化と、同部に対応して島状のエナメル基質の分泌(エナメル質減形成)が認めらえた。なお、投与開始時にすでに基質形成期あるいは成熟期にあったエナメル質では減形成は認められなかったが、成熟化に伴う石灰化は障害された。象牙質形成に関連して、EDTPO投与は唇側と口蓋側で異なる効果をもたらすことが確かめられた。エナメル質に覆われた唇側象牙質では基質形成の遅延あるいは中断が起こるが、添加された象牙基質は石灰化した。他方、口蓋側象牙質では象牙基質の添加は見られるが、今回の観察期間を通じて未石灰化の状態に残っていた。このような所見もまた象牙質での石灰化の開始とその継続にエナメル器の側からの関与を示唆している。Bisphosphonate系の薬剤である1-hydroxyetheylidene-1,1-bisphosponate(HEBP)をラットに連続投与した場合に、萌出が抑制されること、歯槽骨での類骨質が増殖し、歯と類骨質との癒着が生じた。EDTPO投与による歯槽骨改造の障害は、このHDBPによる作用効果と極めて類似していた。現在、哺乳期ウサギに0.01〜1.0mg/100gb. w. のHEBPあるいはEDTPOを投与し、その後の経時的な組織変化と歯の萌出過程への影響について観察を続けている。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 水谷暁子: "EDTPO経口投与によるラット上顎切歯および歯槽骨の形成障害に関する研究" 歯学. 83. 887-895 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] Aoba,T: "Mechanistic Undevstanding of Enamel Mineralization under Fluoride Regime" Connective Tissue Rea.33. 467-471 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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