研究課題/領域番号 |
07771685
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
病態科学系歯学(含放射線系歯学)
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研究機関 | 旭川医科大学 |
研究代表者 |
久保 孝市 旭川医科大学, 医学部, 助手 (20250582)
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研究期間 (年度) |
1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1995年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | 口腔粘膜疾患 / 口腔粘膜細胞 / 培養 / リンパ球 / 扁平苔癬 / HLAクラスII抗原 / CD23抗原 / 細胞接着分子 |
研究概要 |
口腔粘膜疾患の病態を解明するために、口腔内病変部の口腔粘膜細胞の培養系の確立をまずはじめに試みた。 採取した口腔粘膜材料を細切し、ディパーゼIIおよびトリプシンで処理し粘膜上皮細胞を分離した。培養液は10%FBS添加DMEMを用いた。これら口腔粘膜細胞とマイトマイシンCで処理をしたNIH3T3細胞を栄養細胞として共培養したところ、約10日間程度のの培養が可能となり、口腔粘膜細胞の細胞数も増大した。この培養系に同一人から採取した末梢血リンパ球を添加しさらに1〜2日間培養し、リンパ球の活性化が引き起こされるかどうか解析した。そのため一定期間培養後リンパ球を回収し、PI染色およびモノクローナル抗体を作用させフローサイトメーターで測定した。対照として同様に、健康人(手術時の材料)にも実施し比較検討した。 現在までのところ扁平苔癬患者3例、健康人2例に対し実施したが、扁平苔癬においてはリンパ球の核DNA量の増加が認められ、さらにHLAクラスII抗原およびCD23抗原の発現量が著明に増大しており、病変局所において免疫応答反応性が亢進していることが考えられた。このことより、病変部の口腔粘膜細胞上にはリンパ球を活性化させる何らかの抗原物質が存在している可能性が示唆された。現在さらに症例数を増やし、また細胞接着分子(ICAM-1,LFA-1など)に関してもその発現量の変化を測定し、細胞接着分子の口腔粘膜疾患への関与についても解析を続けているところである。
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