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MRIにおける涙腺の加齢変化および性差:シェ-グレン症候群涙腺との比較

研究課題

研究課題/領域番号 07771694
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 病態科学系歯学(含放射線系歯学)
研究機関長崎大学

研究代表者

上野 寛司  長崎大学, 歯学部, 助手 (10223489)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
800千円 (直接経費: 800千円)
1995年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
キーワード正常涙腺 / MRI / 加齢変化
研究概要

(研究目的)歯科領域にてシェ-グレン症候群はたびたび遭遇する疾患である。その主症状の一つである乾燥性角結膜炎は、一般に唾液腺と同様、涙腺に変化が起こっているものと考えられるが、現在のところMRIによる涙腺に関する報告は皆無である。また、正常涙腺に関しても加齢による涙の流量変化の報告はあるものの、画像による変化の報告は現在までない。従って、この研究の目的は正常涙腺は加齢変化に影響を及ぼしているか否かを検討し、また、以上で行われた結果を踏まえ、シェ-グレン症候群患者の涙腺と比較することにより、MRIによる画像診断がこの疾患の診断に有用であるか否かを検討することである。
(材料と方法)1.正常涙腺を含んだMRI画像の撮影を、健常ボランティア(男性45名、女性59名)において1.5T MRI装置を使用し同一条件のもとで行った。
2.得られた画像より以下の事項について調査した。1)涙腺の厚さおよび面積2)涙腺の信号比3)涙腺内信号のSD
3.上記で得られた結果をボランティアの年齢及び性により分類し,加齢および性差が涙腺のサイズおよび構造に与える影響を検討した。
(結果)1)女性は加齢によって涙腺の厚さおよび面積が相対的に減少したが、男性はそうではなかった。
2)女性は加齢によって涙腺の信号比は対的に増加したが、男性はそうではなかった。
3)涙腺内信号のSDは、涙腺の不均一性を調査する為に用いたが、男女とも加齢によって涙腺内信号SDは増加傾向にあった。
(結語)今回、我々は正常涙腺の加齢変化において、男女差があるということを初めて画像上で確認することができたが、以前の文献に見られるように涙腺の成長がホルモンの影響を受けるのではないかと言うことと画像上の変化の関連性は確認していない。また、残念ながら今回は正常涙腺のみで目的の一つであるシェ-グレン症候群患者涙腺に関するMR像の解析はできていない。閉経後にシェ-グレン症候群が優勢におこるとも言われており、これらの事実より思春期と閉経までの期間は涙腺の加齢変化に影響を及ぼすということも推測できる為、今回はできなかったが今後健常者の涙腺とシェ-グレン症候群患者涙腺のMR像の解析をする必要があると考えられる。尚、以上の結果はActa Radiologicaにて発表した。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] H.Ueno,他5名: "MRI OF THE LACRIMAL GLAND : AGE-RELATED AND GENDER-DEPENDENT CHANGES IN SIZE AND STRUCTURE" Acta Radiologica. 37(in press). (1996)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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