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CT再構築画像による悪性腫瘍の顎骨浸潤の範囲の検討

研究課題

研究課題/領域番号 07771709
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 病態科学系歯学(含放射線系歯学)
研究機関昭和大学

研究代表者

木村 幸紀  昭和大学, 歯学部, 講師 (20225072)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1995年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード下顎歯肉癌 / 顎骨浸潤 / 骨破壊 / X線所見 / CT画像 / 再構築画像 / デンタスキャン
研究概要

歯肉癌の顎骨浸潤範囲をDentaScanプログラムによって得られた再構築多断面像を用いてパノラマX線像と以下のように比較評価した。対象症例は,単純X線像で明らかに骨破壊がみられた下顎歯肉扁平上皮癌症例とした。骨浸潤様式の異なる症例すなわち単純X線像で腫瘍浸潤の境界が明瞭型,半明瞭型,不明瞭型の3つのタイプ別に典型的症例を1例ずつ選出した。本プログラムによって作製されたparaxial像(歯列に垂直な断面像)およびpanorex像(歯列に沿った断面像)において腫瘍の浸潤範囲(最前端,最後端,最深部)を決定し,パノラマX線像における範囲および手術標本の病理組織学的所見で得られた範囲とを比較した。その結果,顎骨浸潤の範囲に関して,境界明瞭型ではパノラマX線像,DentaScan像,病理像の3者における範囲はほぼ同様であった。半明瞭型では,パノラマX線像よりもDentaScan像での範囲がやや大きく追求できたのに対して病理像はそれ以上であったため,パノラマX線像よりもDentaScanの方が病理像により近い所見が得られた。不明瞭型では,パノラマX線像よりもDentaScanの方が広い範囲で追求できたのにも関わらず病理像では更に広く骨破壊が生じていた。すなわち,パノラマX線像では病理像には程遠くDentaScanでの補足が必要であった。したがって,現時点では以下のような結論が得られている。1.単純X線像でみられる浸潤形式によって,DentaScanを用いた検査に適応の差がある。2.顎骨破壊が充分考えられるにも関わらず浸潤範囲が明瞭でない場合には,DentaScanによる精査が有用である。3.扁平上皮癌以外の悪性腫瘍においては顎骨浸潤の境界が不明瞭な場合が多いため,さらにDentaScanの有用性が期待できる。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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