研究課題/領域番号 |
07771710
|
研究種目 |
奨励研究(A)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
病態科学系歯学(含放射線系歯学)
|
研究機関 | 昭和大学 |
研究代表者 |
代田 達夫 昭和大学, 歯学部・第一口腔外科学教室, 助手 (60235760)
|
研究期間 (年度) |
1995
|
研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
|
配分額 *注記 |
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1995年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
|
キーワード | 糖尿病 / インプラント / ヒドロキシアパタイト / ラット |
研究概要 |
糖尿病が人工歯根埋入後の骨創治癒経過に与える影響を明らかにするために、インシュリン非依存型糖尿病実験モデルを用い、インプラント埋入後の骨反応を組織学的に検討した。実験動物には12週齢のZDF-FATラットを用い、ヒドロキシアパタイト(HA)コーティングチタンインプラントを左右脛骨に埋入した。また、対照として12週齢のZDF-LEANラットを用い実験群と同様にHAコーティングプラントを脛骨へ埋入した。実験期間はインプラント埋入後14、28および56日とし、実験終了後屠殺して脛骨を摘出した。また,屠殺時採決を行い血糖値の測定を行った。摘出した脛骨は固定、脱水を経しポリエステル樹脂に包埋させた。その後EXAKT Cutting-Grinding Systemを用い厚さ約15μmの非脱灰研磨標本を作製し、トルイジンブルー染色を施してインプラント周囲の骨組織を光顕的に観察した。 その結果、血糖値は各時期共にZDF-FATラットの方が有意に高井値を示していた。インプラント周囲の組織所見は、対照群では術後14日目には多量の新生骨梁が形成され、28日目ではインプラント表面の大部分が新生骨によって覆われていた。また、術後56日目ではインプラント周辺の骨梁のすう疎化が認められた。一方、実験群では対照群に比べ新生骨の形成が遅延する傾向を示した。以上のことから糖尿病患者に人工歯根を適用する際には、術後の骨創治癒が遅延する可能性があるため、より伸長な配慮が必要であると考えられた。
|