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癌細胞のトリプシン合成および活性調節機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 07771719
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 病態科学系歯学(含放射線系歯学)
研究機関神奈川歯科大学

研究代表者

加藤 靖正  神奈川歯科大学, 歯学部, 助手 (50214408)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1995年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワードトリプシン / アンドロゲンレセプター / ラット / アンドロゲン
研究概要

1.種々の癌細胞株からのトリプシン活性の検出
入手可能な癌細胞株(現在報告されている胃癌を除く)8種類(神経鞘腫、グリオブラストーマ、メラノーマ、偏平上皮癌等)に関して、ザイモグラフィーとRT-PCRによる分析の結果、膀胱癌(T24)より、活性とそのmRNAの発現が検出された。また、顎下腺癌細胞株RSS18からもトリプシノーゲンmRNAの発現が検出された。このことは、25-kDaゼラチン分解活性ががトリプシンによることを示唆している。
2.トリプシンの合成調節機構
STKM-1クローン(S4, R3)は、R3細胞に比べてS4細胞の方が悪性度、トリプシン合成能ともに高かった。本実験では、これらS4、R3細胞をコンフルエントで6日間培養したのち超音波処理により細胞剥離することによって得られたフラスコ(S4F, R3F)と、再構成基底膜であるマトリゲルでコートしたフラスコ(MF)を用意して、トリプシン合成能の低いR3細胞を播種して24時間後のトリプシノーゲンmRNA発現をRT-PCR法により調べたところ、S4F>R3F>MFの順であった。このことは、悪性度の高い細胞ほどトリプシン合成を誘導する接着性の蛋白質を分泌している可能性を示唆するものである。
3.ラット顎下腺癌細胞株(RSS18)のアンドロゲン依存性
RSS18細胞のアンドロゲン依存性を調べるためにテストステロン代謝とジヒドロテストステロンの増殖に対する影響とアンドロゲンレセプターの発現について検討した。その結果、テストステロンからの主要な代謝産物は、活性型のアンドロゲンといわれるジヒドロテストステロンであり、ジヒドロテストステロンは、RSS18細胞の増殖を促進した。また、RT-PCRによる分析からアンドロゲンレセプターmRNAの発現が検出された。これらの結果は、RSS18細胞が、前立腺癌よりもBPHのアンドロゲン依存性に類似していることを示している。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] Yasumasa Kato: "Evidence of gelatinase secretion by th submandibular glands of prepubescent rats." Connective Tissue Research. 31. 219-226 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] Genshi Minamida: "Endocrine action of submandibular gland on regulation of estradiol-17β production in ovarian granulosa cells of rats." Life Science Advances-Steroid Biochemistry,. (in press).

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] Yasumasa Kato: "Effect of sialoadenectomy on C_<17-20> Lyase and 17β-hydroxysteroid dehydrogenase in rat testis." Medical Science Research. 24. 7-9 (1996)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] Yasumasa Kato: "Expression of trypsinogen mRNA in squamous cell carcinoma cell line from 7, 12-dimethylbenz[a]anthracene-induced rat submandibular gland." Bulletin of Kanagawa Dental College. (in press.).

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] Yasumasa Kato: "Testosterone metabolism in new squamous cell carcinoma cell line(RSS18)from 7, 12-dimethylbenz[a]anthracene-induced submandibular gland of female rat." Journal of Steroid Biochemistry and Molecular Biology. (in press.).

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] Yasumasa Kato: "Slow induction of gelatinase B mRNA by acidic culture conditions in mouse metastatic melanoma cells." Cell Biology International. (in press).

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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