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酸化電位水の殺菌作用による院内感染防止対策および口腔内消毒に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 07771723
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 保存治療系歯学
研究機関東北大学

研究代表者

安倍 敏  東北大学, 歯学部, 助手 (10222647)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1995年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード酸化電位水 / 院内感染 / 消毒剤 / 残留塩素 / 殺菌 / MRSA
研究概要

MRSA、B型肝炎ウイルス、あるいはエイズウイルス等の院内感染が社会問題になっている。歯科治療時には出血の頻度が高いことから、血液を介する感染疾患に対しては積極的な感染予防対策が必要である。本研究では酸化電位水、すなわち水道水に0.07%NaClを添加したのち、電気分解して得られるpH2.7以下、酸化還元電位(ORP)1100mV以上、残留塩素12ppm程度の水を用いて、消毒剤としての有用性について検討し、次の結論を得た。
1.MRSA、および緑膿菌に対して酸化電位水を作用させると、作用時間1分以内で十分な殺菌作用を示した。しかし、菌液に血清を添加した場合には酸化電位水の作用は低下したことから、消毒剤に用いる場合には劣化しないだけの十分な水量が必要である。
2.透過型電子顕微鏡にて酸化電位水処理後の緑膿菌を観察したところ、細胞壁は凹凸を呈し、細胞質は不規則に凝集し、空隙が認められた。
3.HBsあるいはHBe抗原陽性血清を酸化電位水を用いて希釈処理して、抗原性をRadioimmunoassay法にて測定した結果、酸化電位水はHBsおよびHBe抗原を不活化した。その作用は極短時間に生じていると考えられる。
4.酸化電位水中の残留塩素濃度に応じて、消毒効果に差異が生じることから、酸化電位水の殺菌効果は塩素が関係していると考えられる。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 宮 豊: "酸化電位水の反応と劣化" 日本歯科保存学雑誌. 38. 11 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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