研究課題/領域番号 |
07771772
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
保存治療系歯学
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研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
吉村 篤利 長崎大学, 歯学部, 助手 (70253680)
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研究期間 (年度) |
1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1995年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | 歯周病原細菌 / リポ多糖 / 多形核白血球 / 炎症性サイトカイン |
研究概要 |
多形核白血球は、歯周組織の感染防御に最前線で働く一方、その産生物質によって組織破壊にも関与している。近年、これら多形核白血球は、LPS等による刺激でIL-1などの炎症性サイトカインや、逆にその活性を阻害するIL-1raを産生することが示された。IL-1raによるIL-1の活性阻害と、それによる歯周組織での免疫系カスケードの変様は、多形核白血球と歯周組織破壊との関連を理解するうえで非常に重要となる。本研究では、健常人末梢血から分離した多形核白血球を4種の歯周病原性細菌LPSおよびE.coli LPSで刺激し、培養上清中のIL-1α、IL-1β、IL-1ra濃度をELISAキットを用いて測定し、同時にマイトゲン刺激胸腺細胞を用いた生物学的測定法でIL-1活性を検出した。 その結果、実験に使用したすべてのLPSで刺激後の多形核白血球培養上清からIL-1α、IL-1β、IL-1raが検出され、このうちA.actinomycetemcomitans、F.nucleatum、E.coli LPSはP.gingivalis、C.ochracea LPSよりもIL-1α、IL-1β産生誘導能は高かった。しかしながらIL-1raに関しては、各LPS刺激群に有意差はみられなかった。また、生物学的測定法で検出されるIL-1活性はELISA法で検出されるそれよりも著明に減少しており、P.gingivalis、C.ochracea LPSで刺激したヒト多形核白血球培養上清からは生物学的IL-1活性は検出されなかった。 以上のことから、各LPSで刺激後の多形核白血球培養上清に含まれるIL-1濃度とその活性は由来菌種により異なり、歯周病変部に多数集積してくる多形核白血球の産生するサイトカイン濃度とその活性も、プラーク中の細菌との相互作用により、このような多様性を示すものと思われた。
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