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歯周病関連細菌の異種菌体間相互作用に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 07771776
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 保存治療系歯学
研究機関鹿児島大学

研究代表者

中馬 雅彦  鹿児島大学, 歯学部, 助手 (60236825)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1995年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワードPorphyromonas gingivalis / Acrionmyces viscosus / trypsin-like enzyme / Coagqregation
研究概要

供試した細菌は、中等度以上の成人性歯周炎患者の歯周ポケットから分離、同定したPorphyromonas gingivalis KC 409(以下Pg409と略す)及びAclionmyces viscosus KWS 81(以下Av81と略す)であった。Pg409はhemin(5μg/ml)、mcnadione(2μg/ml)及びyeast extract(5g/L)添加trypticase soy brothに、また、Av81は0.2%bovine serum添加GAMブイヨンにそれぞれ接種し、嫌気条件下(N_2:80%,H_2:10%,CO_2:10%)、37℃で24時間培養し、late exponential phaseにある菌体を用いた。菌体は50mM phosphate buffered saline(PBS)pH7.0で洗菌し、Pg409はA_<660>=0.25、Av81はA_<660>=1.00となるように濁度調整した。Pg409のtrypsin-like enzymeの活性測定には合成基質のN-α-benzoyl-DL-argininc-p-nitroanilide(BAPNA)を用い、20℃において、その分解により生じるp-nitroanilineの波長405nmの吸光度の増加の初速度を測定することにより酵素量を評価した。
Pg409単体でのtrypsin-like enzymcについては、菌体の処理を嫌気で行った方は217U(1U=ΔA_<405>0.001/min)であったのに対して、好気的に処理したものは147Uと32%減少した。一方、Av81と共凝集したPg409の酵素活性は嫌気では184Uであったのに対して好気では108Uと41.2%もの減少を示した。また、これらの測定値は、Pg409は好気においてはAv81と共凝集することにより単独の時より26.6%酵素量が減少し、嫌気においては15.2%の減少幅に留まることも示している。さらに、それぞれの菌の培養液をあらかじめ嫌気状態にしておいたPBSで希釈したものを試料として、嫌気条件下で同様に測定したところ、Pg409単独の酵素活性は224Uであったのに対して、Pg409とAv81とを混合した場合は両細菌の共凝集は起こらず、酵素量は212Uと僅か5%の減少幅に留まった。
これらのことから、Pg409のtrypsin-like enzymeの一部はde novoで合成される可能性があること、また、Av81との共凝集によりPg409の酵素量は減少することが示された。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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