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齲蝕自然発生ラットの研究-宿主要因について-

研究課題

研究課題/領域番号 07771779
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 保存治療系歯学
研究機関北海道医療大学

研究代表者

原口 克博  北海道医療大学, 歯学部・歯科保存学第II講座, 助手 (80198902)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1995年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード赤外吸収スペクトル / ラット / 波形分離
研究概要

我々は、これまでに齲蝕の病因を解明する目的で三浦らにより研究開発された市販の固形飼料のみで齲蝕が自然発症する新しいタイプのCaries Susceptible Rat(SDCラット)とその対照系の齲蝕抵抗性のあるCaries Resistant Rat(CSCラット)を用いて宿主要因について一連の研究を行なってきた。その結果、ラット両系統間の臼歯歯面形態(特に裂溝部の形態)に差があることがわかった(日歯保誌31(4):1026-1032,1988)。また、両系統のラット臼歯エナメル質の決勝性についてX線回析方で調べたところ、顕著な差が認められなかった。
今回は、両ラットエナメル質の結晶性の違いを解明するために赤外スペクトルによる検討を行なった。両ラットエナメル質試料のスペクトルのなかで、最も強い吸収を示し、アパタイトの結晶状態をよく反映すると考えられる伸縮振動ν_3ピークとその周辺のみを拡大し、最大ピークの高さを規格化して調査した。その結果、月齢間にはわずかの差が認められたが、両系統間には差は認められなかった。さらに、この伸縮振動ν_3について、ローレンツカーブを使って波形分離を行い、ヒトエナメル質とも比較検討した。その結果、ヒトエナメル質では、1035cm^<-1>にピークをもつ一本の大きなピークとほぼ4本の小さなピークに分離することができた。しかしラットでは、1025cm^<-1>付近に主要なピークとその半分程度の高さのピーク、残りはほぼ5本の小さなピークに分離された。このようにヒトエナメル質では、この領域の吸収ピークは1つのν_3振動モードがその大半を占めていたが、結晶性に劣るラットエナメル質では複数の振動が存在した。すなわち、この複製の振動モードが、結晶性に大きく関与していることが示唆されたが、今回の検討からはその詳細は解明できなかった。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書

URL: 

公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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