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TEACO_2レーザーを用いた窩洞形成に関する基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 07771787
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 保存治療系歯学
研究機関昭和大学

研究代表者

中村 幸生  昭和大学, 歯学部, 講師 (40207931)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
800千円 (直接経費: 800千円)
1995年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
キーワードTEACO_2レーザー / ヒト抜去歯 / 熱障害 / 窩洞形成
研究概要

本研究は、TEACO_2レーザーによる窩洞形成の可能性を形態学的に検索する目的で行われた。実験には、ヒト抜去歯を用いて行った。エナメル質および象牙質に対してTEACO_2レーザーを照射し、形成された欠損部を実体顕微鏡、光学顕微鏡および走査型電子顕微鏡を用いて形態学的変化を観察したところ次の結果を得た。
1)実体顕微鏡所見:レーザー照射部に限局して窩洞が形成された。欠損の辺縁部は、エナメル質と象牙質では以下のような違いが認められた。すなわち、エナメル質では白濁した像が一部に見られ、また象牙質の場合には黒変し炭化層を思わせる部分が観察された。
2)光学顕微鏡所見:エナメル質、象牙質共に生じた欠損部の表層には一層のbasophilic lineが認められた。
3)走査型電子顕微鏡所見:エナメル質では、基質が溶解していると思われる形態像が観察され、欠損は一様に平坦であった。象牙質では欠損底部に大小不同な凸凹が不規則に配列して観察された。
エナメル質に生じた変化は一様に平坦であり、基質の溶解は認められたものの、熱的障害は極めて軽度のものであった。象牙質に照射した場合では、実態顕微鏡所見で炭化層を思わせる黒変した形態像が認められた。しかしこの変化も光学顕微鏡や走査型電子顕微鏡での観察により、従来の高出力レーザーの照射によって生じる熱障害より少ないことが明かにされた。このように照射後の形態変化がエナメル質と象牙質で異なることは、それぞれの有機質の含有量に依存することが推察された。また我々はラットの舌と下顎骨を用いて口腔組織に対するTEACO_2レーザーの照射効果を検索する実験も並行して行った。その結果、熱障害は照射表層部に限局することが明かになった。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書

URL: 

公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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