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タンニン酸によるヒド頬粘膜上皮細胞へのP. gingivalisの付着抑制作用

研究課題

研究課題/領域番号 07771794
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 保存治療系歯学
研究機関日本大学

研究代表者

岩佐 俊夫  日本大学, 松戸歯学部, 講師(専任扱) (50176533)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
800千円 (直接経費: 800千円)
1995年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
キーワードタンニン酸 / 頬粘膜上皮細胞 / P. gingivalis
研究概要

本研究は、成人性歯周炎の主要原因菌として重視されているPorphyromonas gingivalisのヒト頬粘膜上皮付着に対するタンニン酸の阻害作用を追求し、そのメカニズムの一端を解明するため、タンニン酸ならびに構造類似物質であるピロガロール、没食子酸、カテキンを用い基礎的実験を行い、以下の知見が得られた。
1、タンニン酸による菌体の上皮細胞への付着におよぼす影響は、タンニン酸の添加により明らかな付着菌数の減少が認められた。また、タンニン酸濃度の増加に伴い付着抑制効果は増大し、1,000μg/ml濃度でほぼ完全に菌体の上皮細胞への付着を抑制した。
2、タンニン酸の菌体あるいは上皮細胞前処理による影響は、両者において顕著な付着阻害が認められた。また、菌体処理の方が上皮細胞処理より常にその効果は大きかった。その阻害効果は経時的に増加し、90分で両者ともほぼ最大値を示した。
3、タンニン酸の同種異菌株への影響は、各菌体共にタンニン酸により明らかな付着菌数の減少が認められ、各菌株間にほとんど相違は認められなかった。
4、タンニン酸の各分画標品および構造類似物質の菌体の上皮細胞付着への影響は、ガロイル基の数により分画された3種の分画標品を用いたところ、菌体の上皮細胞への付着阻害率はいずれも90%程度でガロイル基の数の違いにより付着阻害効果に差異は認められなかった。また、構造類似物質においては、その阻害率はカテキンで約15%、没食子酸で約40%、ピロガロールにおいて約60%と程度の差はあれいずれにおいても認められた。
このことよりガロイル基の存在およびその立体配置が重要であることが示唆されると同時にカテコール基およびピロガロール基も関与していることが推察された。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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