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実験的歯周炎における歯肉溝滲出液、歯肉および歯槽骨プロテオグリカンの動態

研究課題

研究課題/領域番号 07771806
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 保存治療系歯学
研究機関朝日大学

研究代表者

村橋 慶宣  朝日大学, 歯学部, 講師 (00230003)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1995年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワードプロテオグリカン / 歯肉溝滲出液 / 歯肉 / 骨 / ウエスタンブロッティング
研究概要

歯肉溝滲出液(GCF)に含まれるプロテオグリカン(PG)の炎症に伴う分子量の変化、由来組織は不明である。本研究はイヌ実験的歯周炎の進行に伴うGCF,歯肉,歯槽骨のコンドロイチン4硫酸プロテオグリカン(C4S-PG),コンドロイチン6硫酸プロテオグリカン(C6S-PG),デルマタン硫酸プロテオグリカン(DS-PG)の分子量の変化と、それらを各サンプル間で並列比較検討してGCFの由来組織を考察するために行った。雑種成犬12頭の臼歯部歯肉に絹糸を2重に結紮して実験的歯周炎を惹起し、0日(健常,非結紮)、結紮3,7日(急性炎症期)、21日(慢性炎症期)の各ステージで、血清、GCF、歯肉、骨を採取し、サンプルを抽出し、作製し、その後各サンプルはウエスタンブロティングを行い、モノクローナル抗体(2-B-6,3-B-3)を用い免疫染色を行った。
GCFは、C4S-PG, C6S-PG, DS-PG共に、健常時には12-18, 28-49KDaの間に血清には認められないバンドが存在し、その分子量は(C4S-PG:16,18,40,47KDa, C6S-PG:16,18,41,49KDa、DS-PG:15,18,37,46KDa)であった。また、結紮日数の増加に伴い健常時には認めなかったバンドを検出し、その構成は各ステージ間で変化が見られた。すなわち、12-18KDaのバンドはC4S-PGでは3日に、C6S-PG, DS-PGでは7日に最も数多いバンドを検出した(C4S-PG, C6S-PG:15,16,17,18KDa, DS-PG:12,13,15,17,18KDa)。一方、28-49KDaのバンド数は3,7日に増加し、C4S-PGでは31KDa(3,7日)37KDa(3日)45KDa(7日)に、C6S-PGでは34KDa(3,7日)46KDa(3日)に、DS-PGでは42KDa(3日)35KDa(3日)35KDa(7日)に他のステージに認められないバンドを検出しした。GCFと歯肉に分子量の比較では、12-18, 28-49KDa間には炎症に伴い同じ分子量を多数検出した(C4S-PG:15,16,17,31,33,35KDa, C6S-PG:14,16,17,18KDa, DS-PG:15,17,18,33,35,40KDa)。さらにGCFと歯槽骨間では、C4S-PG, C6S-PGの16KDaとC4S-PGの7日に検出した45KDaは骨にも認められた。以上の結果よりGCFのC4S-PG, C6S-PG, DS-PGは炎症の進行に伴い分子量レベルで変化し、歯肉、歯槽骨由来の組織代謝産物、破壊産物が含まれている可能性が示唆された。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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