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自然発症糖尿病ラットにおける実験的歯周炎の病理組織学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 07771812
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 保存治療系歯学
研究機関愛知学院大学

研究代表者

吉成 伸夫  愛知学院大学, 歯学部, 講師 (20231699)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1995年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード糖尿病 / GKラット / 実験的歯周炎 / ショ糖食 / ショ糖溶液 / 頭蓋骨培養
研究概要

【方法】実験は、自然発症糖尿病(GK)ラット45匹と、JCLウイスターラット45匹の計90匹を用いた。動物の上顎右側臼歯の歯間部に糸を挿入し、J-1,2,3群(JCLラット)、G-1,2,3(GKラット)の6群(各群15匹)に分けた。J、G-1群は普通食で飼育し、J、G-2群は糸挿入後3週よりショ糖食で飼育し、J、G-3群は糸挿入後3週よりショ糖溶液で飼育した。各群の動物は、経時的にブドウ糖負荷試験を行い、糸挿入後6、9、12週で各群5匹ずつ屠殺した。通法に従い臼歯部の組織切片を作製し、組織学的に観察した。また、組織形態計測学的に歯槽骨の高さを画像解析装置を使用して計測した。さらに、JCLラット、GKラットの生後2日令(各10匹)の頭蓋骨を培養し、LPSおよびグラム陽性菌破砕抗原にて刺激し骨吸収程度を比較した。
【結果】ブドウ糖負荷試験では、G群はJ群と比較して有意に高い血糖値を示した。J-1,2,3,G-1群は、経時的な耐糖能の変化はみられなかった。しかし、G-2,3群は、ショ糖投与後経時的に耐糖能が悪化していた。組織学的には、糸挿入後12週でG-2,3群は、他の群と比較して歯槽骨の高さの減少が認められた。組織形態計測学的にもG-2,3群の歯の長さに対する歯槽骨長比は、他の群と比較して小さかった。しかし、LPSおよびグラム陽性菌破砕抗原刺激下での頭蓋骨のカルシウムリリースはGKラットの方が少なかった。
【考察】GKラットの耐糖能を悪化させると、病理組織学的ならびに組織形態計測学的に歯周組織の破壊が促進されることが認められた。このことは、全身因子として糖尿病は歯周組織破壊に何らかの影響を与えている可能性が示唆された。さらに今後、ストレスの影響を加えて行く予定である。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] N. Yoshinari: "Experimental Periodontitis in Spontaneous and Drug-induced Diabetic Rats." Journal of Dental Research. 72. 654- (1992)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] 吉成伸夫: "自然発症糖尿病(GK:後藤-柿崎)ラットにおける実験的歯周炎" 日本歯周病学会会誌. 34. 114-124 (1992)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] 大原盛勝: "自然発症糖尿病(GK:後藤-柿崎)ラットにおける実験的歯周炎におよぼす糖尿病重症度の影響" 愛知学院大学歯学会会誌. 34. 81-95 (1996)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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