• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

歯周炎患者の歯肉溝滲出液中のIL-1とIL-1raの動態に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 07771813
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 保存治療系歯学
研究機関愛知学院大学

研究代表者

石原 裕一  愛知学院大学, 歯学部, 助手 (50261011)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
800千円 (直接経費: 800千円)
1995年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
キーワード歯肉溝滲出液 / インターロイキン-1 / インターロイキン-1レセプターアンタゴニスト
研究概要

1995年に、愛知学院大学附属病院歯周科に来科した歯周炎患者のうち特記すべき全身疾患がない患者7名を疾患者として用いた。臨床所見に関しては通常の診査項目に加えレントゲン写真による歯槽骨吸収率(ABL)を測定した。歯槽骨吸収率が20%未満のものを軽度歯周炎群とし、20%以上から35%未満のものを中等度歯周炎群とし35%以上のものを高度歯周炎群とした。歯肉溝滲出液(GCF)はペリオペ-パ-に吸湿採取した。採取終了後、10分間遠心し、その上清をGCFサンプルとした。IL-1α、IL-1βおよびIL-1raの測定はELISAにて測定しそれぞれ絶対量で表した。IL-1活性度を(IL-1α+IL-1β)/IL-raで表し、歯周炎の進行度との間に相関が認められるか否かを検討した。
IL-1α量とIL-1β量は炎症の程度が重症になるに従い増加した。IL-1ra量は重症度との間で相関が認められなかった。次にIL-1活性度で比較したところ軽度歯周炎群では4.6±1.0、中等度歯周炎群8.4±1.6、高度歯周炎群では27.2±5.8となり、軽度歯周炎群と高度歯周炎群あるいは中等度歯周炎群と高度歯周炎群の間で統計学的な有意性が認められた。さらにPD、ABL、GIとIL-1活性度の間でも統計学的に相関係数の有意性が認められた。
IL-1活性度がPD,GIなどGCF量に直接影響される診査項目に比例するだけではなく、骨吸収との間に相関が認められたことはIL-1活性度測定が歯周炎の程度を正確に把握するうえで極めて有効な方法であることが示唆された。今後、治療に対する反応性、難治性の歯周炎などについても測定を続けていく予定である。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書

URL: 

公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi