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自家歯牙移植後の歯周組織における感覚受容機構に関する免疫組織化学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 07771839
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 補綴理工系歯学
研究機関新潟大学

研究代表者

山田 浩之  新潟大学, 歯学部, 講師 (90240035)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1995年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワード歯牙移植 / 神経分布 / 歯根膜 / 感覚受容機構 / 免疫組織化学
研究概要

イヌの下顎臼歯部をあらかじめ抜歯した部位に,抜髄・根充・歯根分割を行った上顎前臼歯を移植し,移植歯周囲組織に関して、経時的にX線写真,H-E染色標本,ニューロフィラメントプロテイン(NFP)を用いた免疫組織化学標本による観察を行った.
移植窩は,移植歯根がやや緩く適合するように形成したため,術後1週においては,移植歯根周囲にはX線透過性の領域が存在した.その後,移植歯根周囲のX線透過性の領域は減少し,術後4週では歯根周囲に均一な幅のX線不透過性の領域が存在した.術後8週以降では移植歯根周囲にはごく一層のX線不透過性領域とその外側にX線透過性の高い層が一層取り囲んでおり,X線的には天然歯の歯根膜腔,歯槽硬線の構造と同様の所見を示した.H-E染色標本によると術後1週では,移植歯根表面の断裂した歯根膜から線維が活発に伸びだし,細長く伸長した紡錘形の線維芽細胞様細胞が線維間に多数観察されたが,移植窩壁表面の新生骨との間には炎症性細胞浸潤を含む肉芽組織が介在していた.この時期には移植窩の最深部の太い神経束から再生,あるいは新生したと思われるNFP陽性神経線維が移植歯根尖周囲にのびだしているのが観察された.術後4週では,歯根周囲には一定の距離を置いて幼弱な新生骨が配列し,術後8週になると歯根周囲の骨は厚さを増し固有歯槽骨に似た形態を呈した.術後4,8週の移植歯根表面は線維がセメント質に入り込んで歯根膜が再生していると思われる部位,破歯細胞により歯根吸収を受けている部位,線維が歯根に平行に走行している部位,骨とアンキロ-シスを起こしている部位が混在していた.歯根膜が再生していると思われる部位においても線維の走向は健全歯根膜とは異なり不規則な走向をしていた.NFP陽性神経線維は術後4,8週には根尖周囲だけでなく歯根膜に相当する歯根周囲の全域に観察されたが,その数は健全歯より少なく,ルフィニ神経終末などの特殊神経終末等の構造は観察されなかった.

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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