研究課題/領域番号 |
07771848
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
補綴理工系歯学
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
二川 浩樹 広島大学, 歯学部, 助手 (10228140)
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研究期間 (年度) |
1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1995年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | Candida albicans / 唾液 / 血清 / バイオフィルム / 菌糸 / Cavitation |
研究概要 |
近年、高齢化社会を迎え、軟質裏装材は組織調整、暫間裏装あるいは動的印象などに応用され、補綴診療には不可欠となっている。一方、本材料は、Candida albicansを主体とするデンチャープラークによって汚染されやすく、真菌の温床となることが報告されており、臨床使用上の重要な問題となっている。 しかし、この一方で我々はこれまで、本材料にはその成分に基づく抗菌作用があることを報告している。本研究ではことのようなインヴィヴォとインヴィトロの知見の相違の一因がペリクルであると仮定し検討を加えた結果、ペリクルの存在によって以下のようなメカニズムによりCandida albicansの定着が促進されることを明らかにした。 1.ペリクルの存在によって材料自体の抗真菌作用が有意に減弱された。 2.ペリクルの存在によってCandida albicansのバイオフィルム形成が有意に促進され、その形成量は無コートのものの数10〜100倍に及んだ。 3.ペリクルの存在によって、Candida albicansの歯糸形成が促進され、材料内への侵入が認められるようになった。 4.これらに加え、Candida albicansの酵母型の材料内への埋入が認められた。
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