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骨特異的マーカーを用いた骨病変の病態および治癒レベル評価法に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 07771914
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 外科系歯学
研究機関北海道大学

研究代表者

山口 博雄  北海道大学, 歯学部, 助手 (10239907)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1995年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワードオステオカルシン / RIA / 骨疾患
研究概要

【目的】口腔外科領域における疾患には,骨(顎骨)に病変がある疾患あるいは,骨(顎骨)に病変が波及する疾患が非常に多い。そこで,骨の細胞外有機基質の一種で,骨に特異的なオステオカルシン(Osteocalcin: Oc)に着目し,患者血清中のOc濃度を測定することにより,Ocがその疾患の病態,病期,治癒の過程等の指標になり得るか否かの検討を行うことを目的に,本研究を開始した。
【材料と方法】本研究機関は、顎変形症患者の入院全麻下における手術が比較的多いため、顎変形症患者から顎矯正手術前後の血液を採取し、その血清中の遊離Oc濃度を測定した。測定法は,抗ヒトOc抗体と[^<125>I]標識ヒトOcを用いたラジオイムノアッセイ(RIA)法により,本研究機関のアイソトープ総合センターで行った。
【結果と考察】健常者ボランティアの血清遊離Oc濃度は、術前値で7.1ng/mlで健常者の血清遊離Oc濃度は,7.6±1.8ng/mlであった。顎変形症患者の血清Oc濃度と差はなかった。このことは,顎変形症患者は顎骨の成長が止まってから治療に入るため,成長が止まった状態では骨代謝の面においては健常者と何ら変わりがないことを物語っており,手術時期が適当であることを裏付ける結果と考えられた。術後は,術直後で4.7ng/ml,術後1週で7.1ng/ml,術後2週で7.5ng/ml,術後3週で8.2nng/ml,術後4週で12.8ng/mlであった。術直後で術前に比べ低値を示し,その後は術前値に回復し,徐々に増加して術前値より高値を示した。しかし,この上昇傾向のピークはいつで,減少に転じ,再び術前値まで回復する時期がいつかについては今後の課題として残された。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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