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口腔癌の持つ接着分子と産生されるサイトカインによる浸潤能の昂進と転移に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 07771920
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 外科系歯学
研究機関東北大学

研究代表者

新田 康隆  東北大学, 歯学部・附属病院, 助手 (80250794)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1995年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワードCD44 / 転移 / サイトカイン
研究概要

1.マウス可移植性腫瘍細胞の中で、肝臓への遠隔転移能を有する腫瘍細胞:RL♂1を用いて、以下の転移抑制実験を行った。菌体成分であるLPS(Lipopolysaccharide)は、その投与によって、肝臓においてIL-1,IL-6,IL-12,TNF-αなどのサイトカインの産生が誘導されることが知られているが、腫瘍細胞接種の24時間前にLPSを腹腔内投与し、2週間後、肝転移形成を非投与群と比較した。非投与群は、著明な肝転移を形成し、正常な肝臓と比較して、その重量は4倍であるのに対し、LPS投与群は、若干の転移巣は認めたものの、その重量は正常な肝臓の1.18倍と、有意に肝転移を抑制した。また、LPSの代わりにIL-1,TNF-αを同時に投与したところ、肝転移の抑制は全く認められなかった。以上のことから、IL-1,TNF-α以外のサイトカインが関与しているのか、あるいはサイトカイン以外のファクターによるものなのか、現在検討中である。
2.当病院を受診した口腔癌患者の組織を一部採取し、免疫組織学的にCD44の発現とその患者の予後について比較、検討した。採取された13症例(昨年報告した7症例を含む)の内、5症例は強陽性、4症例は弱陽性、4症例は陰性であった。13症例の内、4症例に遠隔転移を認めた。転移部位はいずれも所属頸部リンパ節で、3症例はCD44強陽性例、1症例はCD44の弱陽性例であった。現在のところ、CD44陽性例においてリンパ節転移が高頻度に認められているが、原発部位、治療内容(放射線療法、化学療法を行ったもの、外科治療法のみのもの)が症例によって異なるため、それらの要因も含めて追跡していく予定である。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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