• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

口腔癌の浸潤転移におけるMMP産生のEGFによる調節と細胞内信号伝達に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 07771939
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 外科系歯学
研究機関岡山大学

研究代表者

西山 明慶  岡山大学, 歯学部, 助手 (50189320)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1995年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード口腔癌 / 浸潤転移 / マトリクスメタロプロテアーゼ / 上皮成長因子 / ハービマイシンA
研究概要

樹立された口腔扁平上皮癌細胞株のMMP産生をゼラチンザイモグラムで検討したところうちHSC-2,HSC-3,HSC-4においてMMP9のみならずMMP2も産生することが確認された。そこでこれらの細胞株をEGFによって刺激しMMP産生の変動を各細胞株の培養上清を用いたゼラチンザイモグラムにより検討した。いづれの細胞株においてもEGF濃度依存的にProMMP9の産生増加が見られた。またEGF:50ng/ml以上の濃度では特にProMMP9産生が増強し,MMP2の活性化増強が見られた。さらにMMP9の活性化因子と言われているMMP3の産生が見られるようになり,HSC-2では,活性型MMP9が増加した。以上よりこれらの口腔扁平上皮癌細胞におけるIV型コラ-ゲナーゼの産生および活性化がEGFにより正の調節を受けていることが確認された。
そこでMMP2,3,9のいづれもが明確に産生されているHSC-3を選択しチロシンリン酸化とMMP産生との連携をSrcチロシンリン酸化の選択的阻害剤であるハービマイシンAを培養系に加え培養上清中に産生されるMMPを測定することにより検討した。その結果,ハービマイシンAはEGFによるMMP3,9の産生増加およびMMP2の活性化増強をほぼ完全に抑制した。またハービマイシンA単独投与群ではコントロール(EGF,ハービマイシンA無添加群)と比べて抑制は見られなかった。以上の結果から口腔扁平上皮癌におけるEGFのIV型コラ-ゲナーゼの産生および活性化調節においてSrcチロシンキナーゼを介した細胞内シグナル伝達系が関与している可能性が示唆された。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書

URL: 

公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi