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サイトメガロウイルス口腔感染症の遺伝子診断法ならびに遺伝子関連療法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 07771946
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 外科系歯学
研究機関愛媛大学

研究代表者

伊藤 千鶴  愛媛大学, 医学部, 助手 (50169653)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1995年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワードサイトメガロウイルス / nested PCR法 / ヒト6型ヘルペスウイルス / ヒト7型ヘルペスウイルス
研究概要

本研究はnested PCR法の応用により、ヘルペスウイルス科βヘルペス亜科に関するサイトメガロウイルス(CMV)遺伝子の検出を行った。増幅領域として、CMV株間で比較的変異が少なく、ヒトゲノムあるいは他のヘルペスウイルスと相補性の低いCMVAD169株におけるHind III断片のb、E、J(それぞれ65K phosphoprotein/pp65、immediate early protein/IE、150K phosphoprotein/pp150を発現)を選択した。同一検体でも3領域すべてで同時に陽性あるいは陰性の結果は得られなかったが、このようなPCR産物に対してはDNAシークエンサーを用いた塩基配列の決定を行い、1領域でのみ検出された産物も明らかにCMV遺伝子であることを確認した。その結果、陽性率は唾液腺で28.0%、末梢血単核球で85.2%となり、CMVは他臓器と比較すれば唾液腺に臓器特異性は高いが、末梢血単核球が潜伏の標的細胞であることが証明された。一方、検討対照として、6型ヘルペスウイルス(HHV6)、7型ヘルペスウイルス(HHV7)に関してnested PCR法を用いて唾液腺組織93検体を検索した結果、陽性率はそれぞれ69.7%、94.2%となった。また、HHV7は、顎下腺では100%、耳下腺では85.2%、小唾液腺では57.4%検出され、その存在に局在性がある可能性が示唆された。さらに、扁平苔癬をはじめとする口腔粘膜疾患羅患患者と健常者に対し、これらのウイルスの血清抗体価(IgG、IgM)をペア血清にて検討したが、有意な結果は得られなかった。免疫機構の異常がこれらの病変に関与している可能性は高く、ヘルペスイウルス群ウイルスの関与も否定できない。今後、本結果をもととしてさらにその因果関係を解明していく必要がある。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書

URL: 

公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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