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呼気中の揮発性脂肪酸の分析及び歯肉縁下細菌叢の検索による口臭症診断法の確立

研究課題

研究課題/領域番号 07772014
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 矯正・小児・社会系歯学
研究機関東北大学

研究代表者

押切 邦中  東北大学, 歯学部, 助手 (80261519)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1995年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワード口臭症 / 揮発性脂肪酸(VFA) / ガスクロマトグラフ / 黒色色素産性菌
研究概要

歯周病原性細菌として注目を集めている黒色色素産生性グラム陰性桿菌(BOP)が、その代謝産物として脂肪酸を産生しているにもかかわらず、口臭との相関は得られていない。そこで以下の点を中心に検討した。
1.歯肉縁下プラークの細菌学的検討
6mm以上の歯周ポケットを有する患者を、海津らによる口臭判定基準に従って他覚的に口臭を認める群(官能評価値「2」以上、以下口臭群とする)と、口臭を認めない群(評価値「1」以下、以下非口臭群)に分け、それぞれの歯周ポケットから歯肉縁下プラークを採取してブルセラHK血液寒天培地に接種し、嫌気培養した。その結果、生菌数に占めるBOPの割合は非口臭群に比べ口臭群で高く、またBOP数も官能評価値の大きい患者ほど多い傾向にあった。しかし、まだ例数が少ないため、今後例数を増やしたうえで統計学的検討を加えたい。また、BOPの中でどの菌種が優位かを調べるため、各菌種に適した選択培地等を用いて分離、検索したいと思う。
2.口臭症患者からの揮発性脂肪酸(VFA)の検出
口臭群の患者からの口腔内気体試料を、SHINCARBONAを担体とするカラムを備えたFID検出器ガスクロマトグラフ(GC)に導入したが、各VFAの吸収スペクトルのピーク高が低いうえ、分離能が悪く、それぞれのピークが近接するたえ、分析に供せられる程度のクロマトグラムパターンが得られなかった。そこで、担体の粒度の異なるカラムを用いたり、昇温プログラムを変えたりして分析可能なクロマトグラムが得られるよう条件を模索している。その後、患者の口腔内気体ならびに歯肉溝浸出液等のサンプルをGCに導入し、VFAの同定を行なう予定である。また、VFA試薬を用いて作成した標準曲線から各VFA量を定量できるかどうかを検討したい。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書

URL: 

公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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