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障害者歯科における院内感染防止のための採血濾紙による血液検査について

研究課題

研究課題/領域番号 07772027
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 矯正・小児・社会系歯学
研究機関広島大学

研究代表者

三宅 雄次郎  広島大学, 歯学部・附属病院, 助手 (40174148)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1995年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード障害者歯科 / 院内感染 / 血液検査 / デンタルスティック
研究概要

院内感染を防止する一つの手段は、その実態の把握による保菌者の発見である。特に障害者歯科臨床では、患者の他科受診の機会が多く、保菌者となる可能性が高いと考えられる。そこで、血液検査を行うにも簡便な操作で行える検査方法が要求される。今回、デンタルスティック(GC社製)を用いて患者にも抵抗なく、口腔内から採血できる方法を用いた。
対象は、広島大学歯学部附属病院特殊歯科総合治療部障害者歯科治療室に来院した障害者で、承諾を得られた男27名、女6〜76才の計38名であった。障害別では精神発達遅滞19名(50.0%)、癲癇5名(13.2%)、ダウン症4名(10.5%)、脳障害3名(7.9%)、その他7名(18.4%)であった。
通常通り、主訴、既往症、現病歴等の問診を行い、結果と比較した。
採血濾紙を用いて、歯科処置による出血から採血した。歯科処置としては、抜歯36例、膿瘍切開2例であった。HBs抗原(RPHA法)、HBs抗体(PHA法)、HCV抗体<PA法>、ATLA<HTLV-I>、TPHA<定性>の5項目を検査した。
検査結果は、HBs抗原陽性が1例(2.6%)で、その他の検査項目では陽性は見られなかった。この1例は、外科手術の既往があった。よってこうした既往のある患者は保菌者となる可能性が高いため、血液検査を行うべきであると考えられた。歯科治療において、初診時の問診が院内感染防止に非常に重要であることが示唆された。今回は観血処置時の採血による血液検査を行ったが、今後、唾液などを用いたより簡便な検査方法を考えていく。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書

URL: 

公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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