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隣接面齲蝕抑制材(Fコート材)の改良に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 07772066
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 矯正・小児・社会系歯学
研究機関鶴見大学

研究代表者

伊平 弥生  鶴見大学, 歯学部, 助手 (40200018)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
800千円 (直接経費: 800千円)
1995年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
キーワードFコート材 / フッ素とりこみ量 / 歯質耐酸性 / フッ素ポリマー / NaF
研究概要

本教室では隣接面齲蝕を予防するために、隣接面を7.2%のNaFと12%フッ素ポリマーを含有するコート材(Fコート材とする)で覆う術式を開発した。そしてFコート材の基礎的研究ならびに臨床的研究を行い、さらに2年間の臨床成績を調べた。しかしながら、2年間にわたる臨床的研究からFコート材の理工学的性状に幾つかの問題点が指摘された。平成6年度の奨励研究では、Fコート材の理工学的性状を改善することを目的に、Fコート材中に分散するNaF量およびフッ素ポリマーを変化させた材料を作成し、種々のFコート材を塗布した周囲の酸処理エナメル質のフッ素取り込み量を調べた。今回の研究は、前回行った実験の結果をもとに、Fコート材の改良を目的として、Fコート材中に分散するNaF量およびフッ素ポリマーを変化させた材料(Fポリマー/NaF比 1:10/5、2:10/2.5、3:10/0、4:5/2.5、5:5/5、6:0/5、対照:0/0)を作成し、Fコート材塗布周囲の酸処理エナメル質のフッ素取り込み量や耐酸性にどのような影響を及ぼすかを分析化学的に検討した。上記した材料を酸処理したウシエナメル質唇面に塗布し、塗布周囲の酸処理エナメル質の変化をエナメル質生検法ならびに耐酸性試験により調べた。カルシウム量の定量は原子吸光分析法、フッ素量の定量はフッ素イオン電極を用いた。
エナメル質生検法によるフッ素の取り込み量の結果から、溶出エナメル質量には試料差による有意差はなかった。フッ素濃度は全ての試料で対照と比べて有意に多くのフッ素を取り込んでいた。酸抵抗性試験の結果は、溶出エナメル質量は、1,2,4が対照に比べて有意に少なかった。フッ素濃度については、1と2はそれぞれ4,5と有意な差を示した。理工学的な性状を向上させることを目的にFコート材の組成を変化させてその効果を検討したところ、Fコート材中のFポリマーの濃度は10%が適しており、一方、NaFの量は2.5〜5%の変動が可能であることが示唆された。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 大森郁朗: "フッ素徐放性レジンコート材による隣接面保護に関する研究" 小児歯科学雑誌. 34(1). 47-59 (1996)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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