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ヒト降圧利尿ペプチドの経鼻送達シススムに関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 07772137
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 物理系薬学
研究機関城西大学

研究代表者

夏目 秀視  城西大学, 薬学部, 助手 (40180533)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1995年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワードヒト降圧利尿ペプチド / 経鼻送達システム / mucocilliary clearance / マイクロスフィア / キトサン / 滞留性 / 吸収促進剤 / Drug Delivery System
研究概要

本課題に沿って本年度中に得られた研究成果の概要を以下に示す.
ヒト降圧利尿ペプチド(α-hANP,分子量約3000)の鼻粘膜からの吸収性及び利尿効果を,ラットのin situモデルおよび家兎摘出鼻粘膜を用いたin vitroモデルにより評価した.その結果,a-hANPの吸収速度は時間の経過とともに濃度非依存的に減少し,鼻環境内におけるα-hANPの安定性確保を必要とした.また,有効濃度を得るには,吸収速度の改善を必要とした.さらに,α-hANPの血中濃度と利尿効果は,薬動学-薬力学連結モデルで予測される値と一致した.
次に,mucocilliary clearanceからの制御による吸収改善を目的に,粒子径約250μmのゼラチンマイクロスフィア(GMS)に付着性を有する高分子をコーティングして,平面性の粘膜としてハムスターの頬袋粘膜を用いて滞留性を試験した.試験した高分子のうち,キトサン処理で滞留性が上昇した.
また,鼻粘膜のモデルとして気管支粘膜を用い,種々粒子径のアルブミンマイクロスフィア(AMS,平均粒子径1μm,50μm and 200μm)を調製し,AMSの滞留性に対する粒子径の影響について調べた.その結果,ハムスター頬袋粘膜上でのコーティングしていないGMSの滞留時間に比べてすべてのAMSの滞留時間が著しく延長し,特に平均粒子径,50μmのAMSで優れていた.
キトサンは低刺激性の吸収促進剤として期待されているので,α-hANPとほぼ同分子量のFITC-dextran(分子量約4000)をモデル物質として用い,その促進効果をラットのin situモデルで評価した.その結果,FITC-dextranの透過性が,キトサンの添加によって増加したことから,キトサンは優れた吸収促進剤にもなると思われた.
以上の知見から,平均粒子径,50μm程度のマイクロスフィアにキトサンをコーティングすることで,α-hANPの安定性を確保でき,鼻粘膜滞留性および吸収性の優れたDrug Delivery Systemを開発できることが示唆された.

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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