研究課題/領域番号 |
07772154
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
生物系薬学
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
堀江 俊治 千葉大学, 薬学部, 助手 (50209285)
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研究期間 (年度) |
1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1995年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | 胃酸分泌 / カルシウムイオン / 胃壁細胞 / ヒスタミン / カルシウムチャネル / カルシウム拮抗薬 / ムスカリン受容体 / 摘出胃 |
研究概要 |
1.マウス摘出全胃標本におけるムスカリン受容体刺激胃分泌とカルシウムイオンとの関連性を、栄養液カルシウム濃度変化処置、あるいはカルシウムチャネル遮断薬処置を施し検討した。本研究の結果を次の2点に要約した。1.栄養液カルシウム変化における胃壁細胞およびヒスタミン含有細胞を介する刺激胃酸分泌への影響:マウス摘出胃標本において、ベタネコール刺激酸分泌反応はH2拮抗薬前処置によって部分的に抑制された。したがって、ベタネコールは胃壁細胞とヒスタミン含有細胞上に存在する両方のムスカリン受容体を刺激していると考えられる。 外液カルシウム濃度を減少させたところ、ベタネコールの反応はあまり影響されなかったが、H2拮抗薬の抑制程度は外液カルシウムが減少するほど増大した。一方、ヒスタミン刺激反応は外液カルシウム濃度変化によってなんら影響を受けなかった。これらの結果から、コリン作動性刺激において胃壁細胞ムスカリン受容体を介する直接作用は細胞外カルシウムに依存的な機序が関与しており、ヒスタミン遊離を介する間接作用には細胞外カルシウム変化に影響を受けにくい機序が関与していると考えられる。 2.刺激胃酸分泌に関与する胃壁細胞カルシウムチャネルサブタイプの検討:マウス摘出全胃標本において電位依存性L型カルシウムチャネル拮抗薬はH2拮抗薬処置下におけるベタネコール誘起酸分泌に対しあまり作用を及ぼさなかった。一方、受容体作動性カルシウムチャネル遮断薬SKF-96365、および非選択性カチオンチャネル遮断薬メフェナム酸は、ベタネコール刺激を顕著に減少させた。また、モルモット胃腺標本において蛍光色素法で酸産生を測定したところ、同様の結果が得られた。これら結果より、ムスカリン受容体刺激酸分泌には受容体作動性カルシウムチャネルあるいは非選択性カチオンチャネルの関与が示唆された。
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