研究課題/領域番号 |
07772156
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
生物系薬学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
青木 淳賢 東京大学, 薬学部, 助手 (20250219)
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研究期間 (年度) |
1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1995年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | 血小板活性化因子 / PAFアセチルヒドラーゼ / 接着因子 / 細胞移動 |
研究概要 |
(1)ラットPAFアセチルヒドラーゼlbcDNAクローニングを行った。ラット脳よりcDNAライブラリーを構築し、ウシlb型各サブユニットcDNAをそれぞれプローブとしてスクリーニングを行った。その結果、αで5クローン、βで4クローン、γで2クローンのウシα、β、γサブユニットcDNAと相同性を有するcDNAが得られた。複数のクローンが共通の配列を有しており、実際、N末端を含むと予想されるβ、γサブユニットのクローンを発現させた大腸菌でPAFアセチルハドラーゼ活性が確認できたことから,これらのクローンの配列をラットα、β、γサブユニットの塩基配列と断定した。この塩基配列より予想されるアミノ酸配列を決定し、他の種との相同性を比較したところ、哺乳動物種間で非常に良く保存されていることが明らかとなった。 (2)ラット胎児の発生段階での各サブユニットの発現量の変化について検討を行った。胎児頭部において各サブユニットの発現パターンを調べた結果、α、βは発生過程を通じて変化がみられなかった。それに対してγは脳の形態形成の始まる胎生13日目から発現し始め、15日目には発現のピークが見られ、その後の発現量は減少していくという点で他のサブユニットとは異なっていた。実際、PAFアセチルハドラーゼ活性も胎生15日目にピークを示すことを確認した。発生過程の脳の形態形成におけるγサブユニットの調節的役割が示唆された。
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