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インスリンファミリーに属する新規の神経栄養因子の単離と構造解析

研究課題

研究課題/領域番号 07772165
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 生物系薬学
研究機関京都大学

研究代表者

尾崎 恵一  京都大学, 薬学部, 助手 (50252466)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1995年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワードインスリン / インスリン受容体 / インスリン受容体関連受容体 / 神経栄養因子
研究概要

インスリン受容体ファミリーに属する新規な受容体、Insulin Receptor-related Receptor(IRR)はリガンドが不明なオルファンレセプターである。その発現に関して、mRNAレベルでの報告はあるものの現在までに正常組織におけるIRRタンパク質の同定もなされていない。今回我々はラットIRRに特異的な抗体を作製し、すでにmRNAレベルでの発現を検出している前脳基底野コリン作動性ニューロンや脳幹部におけるその生理的意義を明らかにするため、タンパク質化学的かつ免疫組織化学的なアプローチを試みた。
インスリン受容体ファミリー間でホモロジーの低いIRRのC末90アミノ酸を含むglutathione-S-transferase(GST)融合タンパク質を抗原として、ラットIRRに特異的な抗体を得た。この抗体を用いたWestern blotによってmRNAの最も高発現している腎臓において特異的にIRRタンパク質が初めて同定され、脳幹部においても同様の結果を得た。また、正常ラット脳に対する免疫組織化学的アプローチによって、脳幹や前脳基底野において神経細胞表面、突起に強くIRRの発現を認めた。これらの結果は、in situ hybridization法によって同定したIRRmRNA発現部位と一致していた。また、前脳基底野の神経細胞には、海馬からの逆行輸送によって供給される神経成長因子NGFの高親和性レセプターであるtrkAが共存しており、未だ同定されていないIRRリガンドが新規の神経栄養因子である可能性もある。以上の知見をふまえて、その新規インスリン様ペプチドと考えられるIRRリガンド探索を現在精力的に行っている。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] K, Tsujimoto et al.: "Expression of insulin receptor-related receptor mRNA in the rat brain is highly restricted to forebrain cholinergic neurons." Neuroscience Letters. 188. 105-108 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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