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胎生期肺の発達に関わる特異的調節遺伝子の探索(肺胞II型上皮細胞の分化調節機構の解明)

研究課題

研究課題/領域番号 07772175
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 生物系薬学
研究機関熊本大学

研究代表者

礒濱 洋一郎  熊本大学, 薬学部, 教務員 (10240920)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1995年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワード肺胞II型上皮細胞 / 細胞分化 / β-adrenoceptor / glucocorticoid
研究概要

肺胞壁を構成する肺胞II型上皮細胞は,肺の虚脱防止や呼吸機能の正常化に重要な肺サーファクタントを産生・分泌する細胞である.また,新生児における本細胞の未成熟は呼吸窮迫症候群(IRDS)の発症の原因となる.本研究は,胎生期の肺の形成およびII型細胞の分化調節機構の解明を終局的な目的とし,本細胞の分化調節遺伝子の探索を行った.β-アドレナリン受容体数は,胎生期において肺胞II型上皮細胞の成育および分化に伴い増加することから,II型細胞の分化に関する指標となることが考えられる.そこで,II型細胞におけるβ-アドレナリン受容体mRNA発現調節機構を調べた.β_1およびβ_2-アドレナリン受容体遺伝子5'-末端領域の配列から,発現調節を示すことが予想される数種の化学物質の作用を検討すると,cyclic AMPはII型細胞のβ_1-受容体mRANを,またglucocorticoidがβ_2-受容体mRNAをそれぞれ選択的に増加させた.特に,glucocorticoidによるβ_2-受容体発現促進作用は,特異的受容体を介し,II型細胞のcyclic AMP産生およびサーファクタント分泌の亢進ともよく相関した.このことはglucocorticoidがII型細胞の機能的な成熟を調節している可能性を示唆している.現在,glucocorticoidによって誘発されるII型細胞のサーファクタント産生・分泌能の亢進に焦点を絞り,glucocorticoid処理によるmRNA発現の変化についてsubtraction法を用いた検討を行っている.

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Yoichiro Isohamaほか: "Changes in β_1-and β_2-adrenoceptor mRNA levels in alveolar type II cells during cultivation" Biochem.Mol.Biol.Int.36. 561-568 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] Yoichiro Isohamaほか: "Activated eosinophols stimulate pulmonary surfactant secretion from rat type II pneumocytes" Biochem.Mol.Biol.Int.38. 571-577 (1996)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] 礒濱洋一郎ほか: "初代培養肺胞II型上皮細胞に発現するβ_1-およびβ_2-adrenoceptor mRNA量の変化" 日薬理誌. 106. 112-116 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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