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染色体末端テロメアによる遺伝子発現抑制の分子機構

研究課題

研究課題/領域番号 07772181
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 生物系薬学
研究機関昭和大学

研究代表者

柴沼 質子  昭和大学, 薬学部, 助教授 (60245876)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1995年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワードテロメア / ヘテロクロマチン / 遺伝子発現制御
研究概要

高等生物の発生、分化の過程における特異的な遺伝子発現の制御には、染色体上のヘテロクロマチン構造が重要な働きを担っていると考えられているが、その実体の多くは不明である。本研究は、ヘテロクロマチン形成に関与するヒト因子の分離を目的として行った。実験系として、染色体構造とそこに関与する因子に関する知見がある程度蓄積している酵母の代表的ヘテロクロマチン部位であるテロメア部分を用いたところに特徴があると思われる。用いた酵母には、クロモソーム7番上にテロメアDNA配列にはさまれたマーカー遺伝子URA3が人工的に挿入してある。この酵母にヒトcDNAライブラリー発現プラスミドを導入し、URA3遺伝子の発現抑制を指標としてテロメアDNA配列周辺のヘテロクロマチン構造に影響を与える因子をコードするcDNAプラスミドを検索した。現在までに約20,000の独立のプラスミド導入コロニーのFOA耐性(URA3遺伝子の発現抑制)形質を検討し、約150の候補を得た。そのうち今回はURA3遺伝子の発現抑制が可逆的、或いは部分的なもの、すなわち-URAプレートでも生育が可能なものに焦点をしぼったところ、最終的に5つの候補を得た。これら5つの候補からプラスミドDNAを回収し、FOA耐性形質がcDNA由来かどうかを確認したところ、残念ながら酵母細胞内のDNAの内在性変異に基づくものと考えられた。今後はこの検索を続けると同時に、URA3遺伝子の発現が導入cDNAにより非可逆的に抑制される可能性も考え、FOA耐性で-URAプレート上で生育が不可能であった残りのコロニーについても検討を加える予定である。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Shibanuma, M.: "Activation of DNA synthesis and expression of the JE gene by catalase in mouse osteoblastic cells." Expt. Cell Res.218. 132-136 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] Egawa, K.: "Isolation of a novel ras-recision gene that is induced by hydrogen peroxide from mouse osteoblastic cell line." FEBS Lett.372. 74-77 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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