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ヒト成長ホルモン結合蛋白の生成及びその調節に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 07772206
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 生物系薬学
研究機関国立衛生試験所

研究代表者

斎藤 嘉朗  国立衛生試験所, 機能生化学部, 研究員 (50215571)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1995年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワードヒト成長ホルモン / ヒト成長ホルモン結合蛋白 / 生成機構 / 調節機構
研究概要

1.ヒト成長ホルモン結合蛋白(hGH-BP)の生成機構について
ヒトIM-9細胞より、抗ヒト成長ホルモン受容体抗体GHRP2-88に反応する分子量60kDa及び55kDaの蛋白が放出された。ヒト成長ホルモン(hGH)固定化ゲルに結合した画分のイムノブロット法による解析、および化学架橋剤を用いた解析により、これら2種の蛋白は、いずれもhGH結合能を持つこと、即ちhGH-BPであることが明らかとなった。本hGH-BPのhGHに対する親和定数は、4.6×10^8M^<-1>であった。本hGH-BP放出は時間依存的であり、放出量は、1時間当たり、細胞膜上のヒト成長ホルモン受容体の約5%であった。cycloheximide(蛋白合成阻害剤)又はbrefeldin A(小胞体からゴルジ体への輸送を阻害)を用いた実験より、IM-9細胞におけるhGH-BPの生成に、新たな蛋白合成及びその輸送は必要ないことが示唆された。次に、hGH前処理(45 nM hGH、2時間処理により細胞膜上の受容体の90%以上が、細胞内に移行し、速やかに分解される)により、hGH-BP放出は殆ど阻害されたこと、およびtrypsin前処理により細胞膜外側部分の蛋白を分解した場合には、hGH-BP放出は全く認められなかったことから、IM-9細胞より放出されるhGH-BPは、細胞膜上の受容体に由来することが示唆された。本hGH-BP放出は、EDTA及び1,10-phenanthroline処理により濃度依存的に阻害されたが、EGTAでは殆ど阻害さされなかった。EDTAによるhGH-BP放出阻害は、Mg^<2+>及びCo^<2+>の添加により回復がみられた。これらの結果から、hGH-BP放出における金属プロテアーゼの関与の可能性が考えた。
2.ヒト成長ホルモン結合蛋白(hGH-BP)生成の調節機構について
hGH(45 nM)添加により、試みたインキュベーション2時間までの条件下では、hGH-BPの放出量は顕著に減少した。これは、受容体の細胞内移行によると考えられる。一方、Protein kinase Cを活性化する作用を持つホルボールエステルの共存により、hGH-BP放出は増加した。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Yoshiro Saito: "Release of a Soluble Form of Growth Hormone Receptors (Growth Hormone-Binding Proteins) from Human IM-9 Cells by Proteolytic Cleavage" Journal of Biochemistry. 118. 521-525 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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