研究課題/領域番号 |
07772224
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
医療社会学
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
大滝 純司 筑波大学, 臨床医学系, 講師 (20176910)
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研究期間 (年度) |
1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1995年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | 医学教育 / 面接技法 / 教育資源 / 模擬患者 / 医療者-患者関係 / 体験学習 |
研究概要 |
本研究は、医療専門職者(学生を含む)に対して模擬患者を利用した面接技法実習を行った場合に、その実習者に及ぼす効果を検討するとともに、模擬患者の養成と利用を継続することを目的として行われた。その結果、以下の実績をあげることができた。 1.現在までに養成れている16名の模擬患者を利用した面接技法講習会等を15回開催した。受講者の内訳は、医学生が10回(3回のOSCE: Objective Structured Clinical Examination: 客観的臨床能力試験を含む)、研修医が2回、医学教官等が2回、保健婦などが1回であった。 2.1.では、企画や模擬患者に対する受講者からの評価を、評価表やアンケート調査や聞き取りにより収集した。圧倒的多数の受講者が、企画が有意義だったと評価し、特に模擬患者の演技と、模擬患者による評価(ロールプレイの相手をした受講者に対する)の重要性について高く評価していた。また、時間や人数の関係で模擬患者とのロールプレイを自分では体験できなかった受講者の中から、ぜひ模擬患者とのロールプレイで練習してみたいとの要望が多数聞かれた。受講者同士によるロールプレイと比較して、緊張感が高い、リアリティがある、医療者同士では気がつきにくい点についても評価してもらえる、などの具体的な利点も指摘された。 3.医学教育を担当している教官や指導医の講習会でも模擬患者を利用した教育技法を紹介することができたことにより、面接技法教育の必要性や、教育資源としての模擬患者の有用性を啓蒙する事ができた。 4.模擬患者を用いた教育に関するこれらの活動を日本医学教育学会や雑誌で発表した。 5.1.〜4.の活動と並行して、新たな模擬患者の養成とモデルケースの新規開発を進めた。
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