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副作用の少ない遺伝子治療を目的としたヘルパー依存型アデノウイルスベクターの開発

研究課題

研究課題/領域番号 07772231
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 人類遺伝学
研究機関東京大学

研究代表者

三谷 幸之介  東京大学, 医学部(医), 寄付講座教員 (10270901)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1995年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード遺伝子治療 / アデノウイルス / ウイルスベクター / ヘルパーウイルス
研究概要

ヘルパー依存型アデノウイルスベクタープラスミドとして、アデノウイルス由来のパッケージングシグナルと複製開始点を含む約1.5キロ塩基対のDNA配列、大腸菌1acZ遺伝子とネオマイシン耐性遺伝子の融合遺伝子であるβ-geo遺伝子の発現カセット、およびpBR322由来のDNAをスタッファーとして持つ、計約28塩基対の環状型プラスミドDNAを作成した。アデノウイルスのタンパク質を発現するヘルパーウイルスとして、E1領域にインサートを持つ約36塩基対のE1,E3欠損型アデノウイルスのDNAを、上述のプラスミドと293細胞ヘコトランスフェクションし、上述のβ-geo遺伝子を持ったDNAをウイルス粒子として回収することに成功した。このことは、今までのE1,E3欠損型アデノウイルスベクターに挿入することの出来る外来DNAの大きさが8キロ塩基対までだったのに対し、ヘルパーウイルスを用いることによって、37キロ塩基対までのDNAが挿入可能になったことを示す。さらに、このベクターはアデノウイルスのタンパク質を全くコードしないため、in vivoで感染細胞が細胞障害性T細胞を誘導しないことが期待される。またこの結果は、アデノウイルスゲノムDNAのパッケージングと複製には、両末端を含む約1.5キロ塩基対のDNAのみで十分であることを直接的に証明したといえる。
さらにこの系における、ヘルパーウイルスの改良の試みとして、ヘルパーウイルスの方をベクターより増殖しにくくするため、パッケージングシグナルに変異を持ちパッケージングの効率が正常ウイルスより90倍低いE1,E3欠損型アデノウイルスを作成した。また、混入したヘルパーウイルスを呈色反応で容易に検出するためのアルカリフォスファターゼを発現するE1,E3欠損型アデノウイルスベクターの作成が、現在進行中である。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書

URL: 

公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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