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悪性リンパ腫の微量病変の検出

研究課題

研究課題/領域番号 07772250
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 病態検査学
研究機関東北大学

研究代表者

星野 敦  東北大学, 医学部・附属病院, 講師 (60241600)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
800千円 (直接経費: 800千円)
1995年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
キーワード悪性リンパ腫 / 微量残存病変 / DNA診断 / PCR / 免疫グロブリン重鎖遺伝子再構成 / 骨髄浸潤 / 臨床病期
研究概要

悪性リンパ腫における,骨髄・末梢血への微量病変の浸潤を,分子生物学的手法を用いて高感度に(検出する目的で研究を行った.
17例のB細胞系非ホジキンリンパ腫について行った.リンパ節生検材料から,genomic DNAを抽出し,免疫グロブリン重鎖遺伝子(immunoglobulin heavy chain:IgH)のgene rearrangementの検出をPCRにて行った.17例中,11例でrearrangement bandが検出された.得られたrearrangement bandをポリアクリルアミドゲルにて分画,精製し、T-vectorにライゲーションし,シークエンスを行った.これをもとに,各症例毎に,リンパ腫細胞DNAに特異的なPCRプライマーと非RIプローブを作成した.
微量病変の検出を目的とした検体(骨髄穿刺液,末梢血など)からDNAを抽出した.各症例に特異的なプライマーを用いてPCRを行い,腫瘍細胞特異的DNAの増幅を行った.さらに非RIプローブを用てサザン・プロット解析を行い,検体中の腫瘍細胞特異的DNAの検出を行った.
11例中9例で微量病変が骨髄,末梢血中で検出された.これらは全例で,従来の光顕レベルではリンパ腫細胞の検出が不可能であった.これにより臨床的病期診断がIV期に変更されると考えられた症例は6例であった.(他3例は画像診断などで臨床病期がはじめからIV期と診断されていた.)このことから悪性リンパ腫における微量病変のDNA診断が,臨床的に有用であると思われる.今後症例を増やして,予後との関連などをさらに追求して行く予定である.また,得られたDNAプローブを用いたin situ hybridezation(ISH)によるsingle cellレベルでの検出は,現在,検出条件を検討中である.

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書

URL: 

公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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