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白血病における白血球インテグリンMac-1に介在する線溶機序の検討

研究課題

研究課題/領域番号 07772253
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 病態検査学
研究機関金沢大学

研究代表者

森下 英理子  金沢大学, 医学部・附属病院, 助手 (50251921)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1995年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワード白血病 / procoagulant activity / プラスミノゲン活性化能 / エラスターゼ活性 / 第X因子活性能 / DIC
研究概要

1.目的:今回、各種白血病細胞ホモジネートにおける凝固・線溶系活性化能を測定したので報告する。2.成績:(1)Procoagulant activity(PCA)の測定:白血病細胞ホモジネートに正常血漿とCa^<2+>を加え凝固時間を測定した。骨髄系白血病細胞ではリンパ球腫瘍に比べて、PCAは高値傾向を示した。特に、DICを合併した急性前骨髄性白血病(APL)では著しい高値を示す症例が多く、その他の急性骨髄性白血病(AML)例でも高値を示した。一方、慢性骨髄性白血病(CML)はchronic phaseでは低値であるが、急性転化を示すと高値となった。(2)第X因子活性化能の測定:白血病細胞ホモジネートに第X因子を加えインキュベート後、発色合成基質S2222を加え、吸光度の変化により活性化第X因子の生成を測定した。AMLやALLでやや増加していたが、各病型で有意な差はみられなかった。また、DIC症例と非DIC症例との比較においても差を認めなかった。(3)プラスミノゲン活性化能の測定:白血病細胞ホモジネートにプラスミノゲンを加えインキュベート後、発色合成基質S2251を加え、吸光度の変化によりプラスミン生成量を測定した。DICを合併したAPLで著増例が多く、APL以外のAML、ALLでもDIC合併例では高値を示す症例も認めた。(4)好中球エラスターゼ活性の測定:APL、CML、AMMoLで高値を示し、リンパ系白血病では低値であった。また、DIC症例と非DIC症例との比較において差を認めなかった。3.考察:白血病におけるPCAとしては、組織因子依存性あるいは第X因子活性化経路が考えられる。DIC合併APLではPCAは有意に高値であったが、第X因子活性化能は各病型で有意差がないことより、白血病におけるDICの原因としては腫瘍細胞中の組織因子の関与が大きいものと思われる。一方で、APLなどではプラスミノゲン活性化能が有意に高値であり、線溶亢進がDIC発症に重要であることが示された。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Morishita,E.,et al: "Role of tissue factor in disseminated intravascular coagulation." Thromosis Research. 80. 217-224 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] 朝倉英策 他: "DICの病型とその対策" 臨床血液. 36. 314-319 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] Morishira,E.,et al: "Hypercoagulability in patients with type II diabetes mellitus." Atherosclerosis. 120. 7-14 (1996)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] Morishira,E.,et al: "Hyperlipidemia and hemostatic system." J Atheroscler Thromb. 2. S36-S40 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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