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衣服の形態安定性からみた効果的な衣服裏のあり方

研究課題

研究課題/領域番号 07780021
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 家政学
研究機関日本女子大学

研究代表者

松梨 久仁子  日本女子大学, 家政学部, 助手 (20184244)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1995年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード裏地 / 引張特性 / 摩擦特性 / スカート
研究概要

1. 試布は、裏地として各種繊維素材を含む12種の試料と、表地として2種の毛の試料を選択した。これらの各試布の引張特性については、荷重20Nまでの伸度は1.5〜35%まで広範囲であった。摩擦特性については、金属面との摩擦、二層布間の摩擦、さらに着用状態に近い三層布間の摩擦について測定した。三層間の摩擦係数は基布と表地の間に裏地を挟むことにより著しく低下し、その摩擦係数は滑り面での二層間摩擦係数に依存することが明かとなった。このような二層間と三層間の摩擦係数の関係は、衣服着用モデルにおける三層間摩擦係数や滑りの生じる面の推定に利用できる。
2.人台を用いたモデル実験の結果、スカートへの裏地の付属は、表地の変形を抑制することが明かとなった。その変形量の裏地の引張伸度に対してプロットし、その関係を検討した結果、表地への変形抑制効果は裏地の引張特性によってある程度まとめ得ることが分かった。また、表地の変形にともない、表地にかかる衣服圧は増加する傾向にあった。
3.被験者による着用実験の結果、動作の違いが表地の変形に与える影響はかなり大きく、全体的にたて方向の伸びよりもよこ方向の変形量の方が大きくなる傾向にあった。また、人体と表地、人体と裏地、裏地と表地の間の動作によるズレ量を測定した結果、裏地を付与することによって、ズレ量は増加することが分かった。その量は裏地によって相違があり、摩擦係数の小さい裏地ほどズレ量は大きくなる傾向がみられ、裏地の付与が人体の動作性を向上させることが確かめられた。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書

URL: 

公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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