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衣服の着用快適感の研究

研究課題

研究課題/領域番号 07780036
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 家政学
研究機関福山市立女子短期大学

研究代表者

潮田 ひとみ  福山市立女子短期大学, 生活学科, 講師 (40223523)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1995年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード着用快適感 / ぬれ感覚 / 湿度感覚
研究概要

衣服を最小の人間環境制御装置と考え、個人レベルでの快適な環境設計のために、衣服の着用快適感の客観的な評価法、特に夏の暑い環境下や運動時に発生する衣服着用時の湿度に関する不快感の評価法を確立するために、湿度感覚の一つである濡れ感覚を選び、衣服素材の物性値の違いによって濡れ感覚がどのように影響を受けるのかを明らかにすることを目的として研究を行った。明らかになったことは以下の2点である。
(1)絹及び綿・羊毛を重ね着し、環境湿度を加湿または減湿した場合のヒトの熱・水分移動特性を測定した結果、衣服内湿度には差がないにも関わらず、羊毛を衣内に着用した場合には、絹を衣内に着用した場合よりも発汗しているヒトは知覚することがわかった。この差は、素材の乾燥特性及び素材の表面特性の違いによって生じたと思われ、羊毛のような毛羽のある素材は、濡れ感覚を増加させることがわかった。
(2)夏用衣服素材として用いられることの多い20種類を用いて、数段階の含水布を作成し、これをヒトの右手甲に貼付した場合の濡れ感覚を測定した。更に、この含水布をKES-FBシステムを用いて、曲げ特性、表面特性、qMAXを測定し、濡れ感覚を、このような布物性値から推定する方法を考案した。各素材の含水率の増加に伴って、濡れ感覚は増加するため、この増加度を回帰式によって各素材ごとに求め、これを濡れ感の傾きとして評価の指標に用いた。更に、KES-FBシステムの曲げ特性、qMAXの含水率による増加度を各素材ごとに算出し、この個々の傾きを用いて、濡れ感覚の傾きとの重回帰分析を行ったところ、相関係数0.86と高い係数を得ることができた。この濡れ感覚の傾きに及ぼす効果は、曲げ特性よりもqMAXが大きかった。素材の段階で濡れ感覚を引き起こしやすい素材かどうかを判断できることは衣服設計上非常に有用である。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 潮田 ひとみ: "絹衣料の熱・水分移動特性" 日本繊維製品消費科学会誌. 37. 83-89 (1996)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] 潮田 ひとみ: "柔軟仕上剤処理タオルがヒトの皮膚感覚に及ぼす影響" 日本家政学会誌. 47(掲載決定). (1996)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] 潮田 ひとみ: "農薬散布用防護服の熱・水分移動特性と着用感覚" 繊維学会誌. 52(掲載決定). (1996)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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