研究課題/領域番号 |
07780050
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
体育学
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研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
小谷 泰則 東京工業大学, 工学部, 助手 (40240759)
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研究期間 (年度) |
1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1995年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | CNV / メンタルトレーニング / SPN / MPN |
研究概要 |
本研究の目的は、脳波のCNVという成分を用いて、メンタルトレーニングの効果がどのように発揮されるかを「目に見える形」で評価することを目的とした。そのため、被験者が運動イメージを描いているときのCNVと実際に運動を行っているときのCNV、何もしないで安静を保っているときのCNVを比較した。その結果、運動をイメージしているときのCNV後期成分の方が、何もしないで安静を保っているときにCNV後期成分に比べ振幅が大きくなる傾向にあった。また、その傾向は、トレーニングによって大きくなる可能性があることも示唆された。しかしながら、CNV後期成分には運動準備電位(RP)とそれ以外の成分の少なくとも2つの成分からなることが示されており(Tecce&Cattanach,1987)、得られた実験結果がイメージトレーニングによるものではなく、何らかの筋緊張による運動準備電位の混入によって生じた結果である可能性が指摘された。そこで本研究では、さらに、CNV後期成分から運動成分(movement-preceding negativity;MPN)を取り除くために、Damen&Brunia(1994)が用いたdelayed feedback paradigmを応用して運動と関連する成分を取り除くことを試みた。その結果、運動とは関連のない成分(stimulus-preceding negativity;SPN)を得ることができ、その成分が心理的な(affectvi-motivational)刺激と関連があることが示された。 今後は、このSPNを用いてメンタルトレーニングの効果を評価する必要性が指摘された。
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