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日常生活において母子間に表出する運動領域のテンポ

研究課題

研究課題/領域番号 07780110
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 体育学
研究機関湊川女子短期大学

研究代表者

中西 利恵  湊川女子短期大学, その他部局等(児童教育学科), 助教授 (60237328)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1995年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワードあやし行動 / 反復動作 / 動作テンポ / 親和性 / 母子関係 / 揺動刺激 / 発達 / 縦断的観察
研究概要

本研究では,ほぼ同月齢の3児とその母親との3組の母子対を対象に追跡的な観察をおこなった。観察は子どもの月齢が3ケ月から13ケ月の間に3回実施し,その様子は同時にVTRに録画した。直接観察の記録およびVTR録画から,母親の「あやし遊び」を除いた「あやし行動」の中にみられる反復動作を抽出し,それらの具体的な内容を整理し考察をおこなった。さらに,それらのテンポ(1回あたりの動作速度)をVTRからパソコンに取り込むことによってより正確に測定し特性ならびに発達的観点からの検討を試みた結果,以下のことが示唆された。
1.母親の「あやし行動」にみられる反復動作の内容について
(1)3組の母親ともに「あやし遊び」の除く「あやし行動」において,もっとも高い頻度で観察された反復動作は「抱いて揺する」行動であった。が,同時に手を使った反復動作や姿勢を変化させた揺する動作もおこなわれていた。後者の動作は,子どもの月齢の低い時期におこなわれる傾向がみとめられた。
(2)月齢3ケ月の観察時点では,子どもを支坐位にして揺する場面が多く観察された。これは,母親がこの時期の子どもの発達的特徴を日常生活の中で体得しているとも考えられる。
2.母親の「あやし行動」にみられる反復動作のテンポについて
(1)母子の姿勢や母親のどの部分を動かすということとは関係なく,2種類のテンポが存在するようである。一つは、1回あたりの動作速度が1.0〜1.4秒のゆったりとしたテンポで,もう一つは,1回あたりの動作速度が0.3〜0.4秒の非常に速いテンポであった。1分間に50回前後の揺動刺激は子どもの気持ちを沈静化するのに効果的であると推測される。が,速いテンポでも縦揺れの場合は同じ効果をもたらすようである。
(2)今回の月齢3ケ月から13ケ月の間に計3回おこなった縦断的観察結果の検討からは,顕著な発達的特徴はみとめられなかった。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 中西 利恵: "乳児の発達と揺動刺激に関する考察" 湊川女子短期大学紀要. 29(発表予定). (1996)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] 中西 利恵: "母親の「あやし行動」にみられる反復動作" 日本保育学会第49回大会研究論文集. 49(発表予定). (1996)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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