研究概要 |
1,港湾に関する統計のデータベース化 北海道内の港湾貨物流動に関する統計のうち、平成5年10月に実施された『陸上出入貨物調査』のデータをパーソナルコンピュータを用いてデータベース化した。現在、各貨物ごとに集計した結果の図化を行っている。 2,港湾貨物流動に関する聞き取り調査 各港湾を管轄する官庁を中心に港湾貨物流動に関する聞き取り調査を実施した。聞き取りの対象とした港湾は釧路港・根室港・石狩港新港・留萌港・稚内港である。また背後圏の特性を明らかにするため、釧路港の背後圏に属する阿寒町および標茶町において主として石炭・木材・農産物の流動に関しての聞き取り調査を行った。 3,貨物輸送統計および輸送ネットワークに関する試料の収集 港湾背後圏の形成過程を明らかにするために、大正と昭和初期の輸送の輸送ネットワークに関する資料と港湾および鉄道取扱貨物に関する資料の収集を行った。2,の聞き取り調査とともに分析の結果の一部は人文地理学研究XXにおいて“釧路港を中心とする輸送ネットワークの形成過程"として発表する。 4,港湾および周辺地域の土地利用図作成 釧路港と根室港を対象に土地利用調査を行い、土地利用図を作成した。港湾都市という観点から港湾を捉えたため、調査は港湾だけでなく、港湾の周辺地域も対象とした。 今後は収集したデータの分析と図化を行うとともに、得られた結果を順次発表していく。
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