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近代期における自然風景地の成立(黒部渓谷を事例として)

研究課題

研究課題/領域番号 07780122
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 人文地理学
研究機関大阪大学

研究代表者

荒山 正彦  大阪大学, 文学部, 助手 (70263184)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1995年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード観光 / 国立公園 / 風景 / オ-センティシティ / 近代性 / 伝統の創造
研究概要

本研究においては、1.「近代期における自然風景地の成立」を研究対象として取り上げる際の方法論的な展望と、2.国立公園制度自体の成立をめぐる様々なム-ブメントの整理をおこなった。
1.研究方法の整理と課題の展望について
わが国における自然風景地の成立にとって、ひとつの画期である明治期末から昭和初期に注目し、同時期に成立し普及した観光現象を再検討することに意義があることを明示した。自然の風景地は、観光現象の対象(観光資源)として制度化されることによって真正な文化や伝統として成立したのであった。しかしながら、観光地理学をはじめとするこれまでの観光研究には、観光資源そのものの成立を問い直す視点がほとんどなく、観光資源は観光現象と共に所与のものとして扱われてきたのであった。そこで、「観光資源の成立」を明らかにすることが、観光地理学という一研究分野にとどまらず、「伝統の創造」や「空間の生産」などといった、今日の人文地理学の主要な研究課題であることを整理し展望した。これらの点については別掲の論文にて発表をおこなった。
2.国立公園制度の成立とこれをめぐる様々なム-ブメントについて
わが国の国立公園制度の成立において、「国立公園の要件」と「国立公園設置に関する帝国議会への建議と請願」を整理した。「国立公園の要件」からは、国立公園が日本国土と日本国民を代表し、国民がこれを利用することで自国の国土を国民が認識するひとつの制度であったことが明らかになった。また一方、大正9年から昭和6年における、帝国議会への国立公園設置の建議と請願(計167件)を整理し、国家による国立公園設置をうけて、ローカルな地方の対応を今後明らかにする基礎的資料を作成した。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 荒山正彦: "文化のオ-センティシティと国立公園の成立 観光現象を対象とした人文地理学研究の課題" 地理学評論. 68. 792-810 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] 荒山正彦: "風景地の創出に関するノート 国立公園制度の成立を事例として" 待兼山論叢(日本学篇). 29. 1-15 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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