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土壌微細形態を用いた最終氷期の凍土環境と周氷河地形の形成プロセス復元に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 07780141
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 自然地理学
研究機関国立極地研究所

研究代表者

三浦 英樹  国立極地研究所, 研究系, 助手 (10271496)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1995年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード最終氷期 / 北海道北部 / 重粘性土壌 / 永久凍土環境 / 凍上性 / 化石周氷河地形 / 土壌微細形態 / アイスレンズ
研究概要

北海道北部地域の11地点で、最終間氷期最盛期海成地形面上に堆積する土壌断面露頭から垂直的に5cm間隔で未撹乱および撹乱された土壌試料を採取した。採取した撹乱土壌試料については、粒度分析を行った。未撹乱土壌試料は、採取層準別に樹脂を浸透させて固化させ、土壌薄片試料を作成し、顕微鏡観察によって5cm間隔ごとに、アイスレンズの痕跡の確認と、その形態や大きさを顕微鏡写真によって記載・記録した。その結果、最終氷期における北海道北部地域の土壌は粘土・シルト画分を多量に含む凍上性の高い粒度組成をもつことが明らかになり、凍上環境下でアイスレンズの形成が極めて生じやすかったことが推測された。これを裏付けるように、土壌薄片の観察は、過去のアイスレンズの痕跡と考えられる土壌微細構造が確認された。現在、積雪の影響によって土壌凍結が生じない調査地域にこのような構造が認められると言うことは、過去に土壌凍結が生じ、その結果、活動層中の斜面物質を移動させて、段丘面上に認められる代表的な化石周氷河地形とされる皿状地が形成されたと考えられた。しかし、化石凍結割れ目構造の解析から得られたような連続ないし不連続な永久凍土環境の復元結果と対応するような明確な証拠については確認できなかった。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 三浦英樹: "北海道北・東部における化石凍結割れ目構造の起源" 地学雑誌. 104. 189-224 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] Hideki Miura: "A proposal for the source vent of the Rishiri-Wankonosawa tephra (Rs-Wn),the Late Pleistocene marker tephra in northern Hokkaido" Geog.Rep.Tokyo Metrp.Univ.30. 131-143 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] 三浦英樹: "第四紀土壌研究の方法論に関する試論-特に堆積土壌を中心として-" 近堂祐弘教授退官記念論文集. 78-93 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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